第16番札所 仲源寺
16 仲源寺 浄土宗 千手観音 住所:東山区四条通大和大路東入ル祇園町南側585 御詠歌:さしのべん せんじゅのみてを もろびとに ぎをんのまちに おわすみほとけ 『仲源寺略縁起』によれば、平安の昔、仏師の定朝が「末代衆生済度」の為、自ら護持していた聖徳太子作の地蔵菩薩を胎内に込め、三十八ケ月を経て丈六の地蔵菩薩を造りあげました。その丈六の地蔵菩薩を本尊として祀ったのが、仲源寺の開基となります。この地蔵菩薩は「雨止み地蔵」「泣き地蔵」「眼疾地蔵」と呼ばれ、広く信仰されています。 本堂前には「洛陽三十三所観音霊場」第十六番の千手観音座像をお祀りしています。像高は二四八センチメートル、平安後期の春日仏師の作といわれ、国の重要文化財であります。観音菩薩は多くの変化身を持ちますが、千手観音の腕はすべての変化身の持物を握っています。この為、他のすべての変化身の霊力、霊験を具えている観音の総体であるという説もあり、千手観音の信仰は平安後期から盛んでありました。 例えば、白川法皇が祇園女御のもとに通った時の話があります。法皇は女御と喧嘩をしましたが、千手観音の法要の一つである「千手愛敬法」を奉修したところ、両者は元の鞘に納まったといいます。夫婦や恋人で仲違いになった時、この千手観音にお願いすれば、男女の仲を取り持ってもらえるといわれています。(洛陽三十三観音霊場巡礼公式HPより) 私的満足度「★★」: |