第5番札所 真如堂新長谷寺
5 真如堂新長谷寺 天台宗 十一面観音 住所:左京区浄土寺真如町82 御詠歌:いくたびも まいるこころは はせいでら やまもちかいも ふかきたにかわ 陽成天皇(八七七~八八四)の御世、越前守藤原高房卿が、西国に赴く途中、一人の漁師が大亀を殺そうとしているところを、助けてやりました。翌朝航海中に、海が荒れ、子供が海に転落しました。救助不能な 荒波の中、昨日の大亀が子供を背中に乗せて救出し無事でした。 時を経て、その子が中納言藤原山蔭卿となり、妻と一子の家庭を築きますが、妻が病死し、後妻を迎えます。後妻は自分の子の出産後、先妻の子が疎ましくなり、太宰府長官赴任の船旅中、その子を海に突き落とします。悲嘆にくれた山蔭卿がその子を探していると、以前自分を助けてくれた大亀が、その子をも救ってくれました。 山蔭卿は、二度までも厄難を救ってくれた大亀は観音様のご加護だと感謝し、長谷寺十一面観音像を模造し、春日仏師による八尺の大像を前立として、吉田神楽岡の麓の邸宅に 新長谷寺を建立しました。明治の廃仏毀釈の時、真如堂境内に移転されました。(洛陽三十三観音霊場巡礼公式HPより) 私的満足度「★★」: |