第2番札所 誓願寺
2 誓願寺 浄土宗西山深草派 十一面観音 住所:中京区新京極桜之町453 御詠歌:くちずさみ そのなもながき こがねでら ここあんらくの じょうどなるらん 誓願寺は、西暦六六七年、天智天皇によって奈良の地に開創されました。開山は恵隠僧都、当時は三論宗。その後、平安時代に京都一条小川[現、元誓願寺通付近]に移転、更に天正十九年(一五九一)豊臣秀吉によって寺町三条の地に移されました。浄土宗元祖法然上人説法の霊場とされ、浄土宗西山深草派の総本山です。 当寺安置の十一面観音は、弘法大使師の作と伝えられ、かつては新京極中筋町[誠心院の西向かい]にあった長金寺[一言堂]の本尊でした。古来、一言で願いをかなえてくれる[一言観音]として信仰を集めています。しかし、明治初年に廃寺となったため、一言観音は、誓願寺茶所を経て、当寺本堂脇壇にお祀りすることになりました。長金寺の名は、今は御詠歌ににその名残りを留めるのみです。 西山深草派と一言観音とのゆかりは深く、法然上人より七代目の門弟、耀空尊證上人は、「春日町一言観音堂」に住した説法者として知られ、『新千載和歌集』に「弥陀たのむ 心のうちに隔てなき 佛はさらに 身をもはなれず」との勅撰歌を詠まれています。(洛陽三十三観音霊場巡礼公式HPより) 私的満足度「★★」:新京極の繁華街の中にあるわりには非常に立派なお寺です。ご本尊も見事なものでした。 |