第71番札所
・住所:東京都中野区新井五丁目3−5
・山号・院号・寺号:新井山 薬王寺 梅照院(あらいさん やくおうじ ばいしょういん)
・通称:新井薬師
・本尊:薬師如来
・ご詠歌:悪人と行連れなむも弥谷寺 只かりそめも良き友ぞよき
・札所等:
本尊は表が薬師如来、裏が如意輪観音という二仏一体の黄金仏で、弘法大師の作と伝えられている。寅年にのみご開帳がある。
元は新田氏代々の守護仏であったが、南北朝時代の戦乱のさなか、安置されていたしろの仏間から忽然と光を放って消えてしまったという。
その後、行春という僧がこの地を訪れて草庵を結んだ。ところが、夜毎に庭の梅の古木から光が出るので、梅の木の穴を調べたところ、新田家ゆかりの尊像が発見された。天正14年(1586)3月21日のことという。そこで、この尊像を祀るために一宇を建立したのが梅照院の創建である。
江戸時代には広く信仰を集め、特に2代将軍秀忠の娘・和子(後の東福門院)の悪性の眼病が快癒したことから「目の薬師」として知られるようになった。また、天和3年(1683)第五世の玄鏡が薬師如来の霊示によって調製した「夢想丸」も小児の難病の特効薬として知られ、今も治眼・子育て・厄除けの信仰で多くの人が参詣している。
なお、かつては小石川の金杉稲荷別当・玄性院が71番札所であった。
・雑感:58番光徳院の次に訪問。無人の光徳院とはうって変わって大勢の参拝者で賑わい、屋台も出ています。桜の名所でもあり綺麗に咲いていました。西武新宿線新井薬師前駅から徒歩でいけます。
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