第13番札所 目赤不動尊



第13番札所
・住所:東京都文京区本駒込1-20-20
・山号・院号・寺号:大聖山 東朝院 南谷寺(だいせいざん とうちょういん なんこくじ)
・通称:
・不動尊:黄金不動明王(秘仏・酉年開帳)
・童子:伊醯羅童子
・ご詠歌:聖童の 夢から醒めるや 赤目より まばゆき不動の 五色曳きたり

・由緒等:當山に安置し奉る江戸五色不動の一体目赤不動尊の由来を申し上げますと元和年間 (1615年)比叡山南谷に万行律師(南谷寺初代住職)と云う特戒智徳の名僧がおり常に明王を尊信し昼夜不退に不動真言を唱へ願くば正真の尊体を拝み奉らんと誓ひ精進を重ね、願くは観念の床に影向し給へと祈願す或夜聖童夢枕に来って告げたまう万行多年明王を尊信すること深切なり伊賀の国赤目山に来れ不動明王の霊験あらんと告終り金光を放って飛去る夢を見て、夢覚めたり。
不行信心肝に銘じ御告にまかせ速に比叡山を発って伊賀国赤目山に登り絶頂の磐石に端座する事三日三夜口に不動真言を唱へ手に秘印を結び、心寂然として明王の来迎を待ち奉る。
不思議成るかな虚空に御声あり、汝謹で諦聴せよ我身は無相空寂、周遍法界にして有時は佛と現じ降魔忿怒の形は垂迹示現なれども末世下根のものはなを感見する事あたはず、しかしながら、汝身命を惜まず信心深きゆへにこの霊像を与ふべしと聞えて御声もろとも投入れ給ふ物あり、掌を開き見れば是則黄金一寸弐分の不動明王の尊像にて悪魔降服盆怒の尊相熾然たる火焔の勢ひ良や聖手の妙作有難も尊くて欽喜の泪にむせび禮拝恭敬し法楽して後、赤目山を下り比叡山南谷の庵室に安置する。
しばらくして後黄土衆生の志願を起し感得の尊像を護持して関東に向い下駒込(現在の動坂)なる有縁の地に堂を建て尊像を安置し万民化益を祈念して参詣の諸人祈願を訴へ應験を祈るに奇瑞を蒙ることの少からずおのずから不動坂と唱へて群参す、爰に寛永五年恐多くも、将軍家光公鷹狩の途中、御徳御尋になり由来を言上したところ府内五不動の因縁を以て赤目を目赤と唱へる様にとの上意がある。
後に浅嘉町藤堂家敷跡を拝領し仰付られ同年寺院建立に及ぶ故有て智證大師の御作不動明王の霊像を受得ぜられ御前立に安置し黄金の尊像は御後の宮殿に秘置奉り天台宗羽黒の支流に属し万行住職ありて大聖山東朝院と名付ける。両尊像を守り奉りしに寛永十八年三月廿六日権大僧都當院に寂す 以後年を越え月を重ねて利益日々に著しく参拝の諸人絶る事なし。(現地案内板より)

・雑感:記事が時期だけに桜も咲いていてとっても良い雰囲気でした。





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