第31番札所 観音院



第31番札所
・住所:秩父郡小鹿野町飯田観音山2211
・山号・院号・寺号:鷲窟山 観音院(しゅうくつさん かんのんいん)
・ご詠歌:みやま路を かきわけ尋ね ゆきみれば わしのいわやに ひびく滝つせ

・三千女奉納額:秩父重忠の臣 本多次郎親常
秩父重忠は、霊夢のお告げによって当山において猟をしていたところ、遥かな梢に鷲が巣に籠っているのを見つけて、親常に命じて射させた。矢は一本もはずれることはなかったが、当たるといえども、全てはねかえった。重忠は不思議に思い、その巣を取り下ろさせて見ると、巣の内に聖観音の尊像が光り輝いていらっしゃった。
 重忠は霊夢を見て、里人にこの像を拝ませると、「昔、当山に寺院があり、行基が彫刻した観音の霊像があったが、承平五年(935)、相馬の平将門の兵乱によって国中の神社仏閣が破壊された」と老人が物語ったので、重忠は、「なんと有り難く、不思議なことだろう。これこそ、その尊像でいらっしゃる」といった。重忠はますます観音を信じて、急いで御堂を建立した。それより重忠の一門は皆帰依をしたので、その霊験はまた鏡に向かうが如くあらたかになった。また当山の奥の院に、重忠の馬繋、親常の矢の跡などという旧跡があるが、枚挙にいとまがない。

・由来:秩父札所31番寺の水子地蔵の紫雲山地蔵寺は、山を切り開き、ひな壇式に地蔵が並べられている。この世に生まれ出ることのできなかった水子が安らかに成仏できるよう、その菩提を弔うため石彫の地蔵を納めた霊場で、一体一体に赤い前掛けや風車が供えられています。そこを突切り、トンネルをくぐり沢沿いの道を行くと、右手の山麓に仁王門が見えてくる。仁王は身の丈1丈3尺、台座まで入れると4mを超す札所第一の高さを誇る荒削りの石像で、1868年長野の石工藤森吉弥一寿の作と言われます。秩父札所31番の門をくぐると、不規則に踏石を置いた急な石段道で、上りつめると三方を岩壁に囲まれた平坦地で、正面奥に近年再建されたコンクリート造り、三間四面の観音堂が建っています。堂の左側岩壁から一条の滝が落ちていて、その落差は約60m、滝下の池のそばには不動明王が立っています。秩父札所31番は昔は、水量も豊富で修験者たちが滝に打たれて荒行をしたといわれ、それを証するように池の近くの断崖には体長18cmほどの爪彫り千体仏が浮き彫りされております。(秩父札所巡りHPより)

・雑感:駐車場から200段くらい階段があって結構息が切れます。弘法大師が爪で掘ったとされる磨崖仏や滝などが見どころです。





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