第27番札所 大淵



第27番札所
・住所:秩父市上影森411
・山号・院号・寺号:龍河山 大淵寺(りゅうがさん だいえんじ)
・ご詠歌:夏山や しげきがもとに 露までも こころへだてぬ 月の影森
・三千女奉納額:行脚僧寳明
  宝明は諸国をめぐって当山に来たところ、難病によって足が不自由になった。その為やむを得ず起き臥しになり、西方を念じたり、飛ぶ鳥を見てうらやんだりしているうちに、ついに七年の歳月を送った。ある日、弘法大師が勅を受けて諸国を遍歴する折この地を訪れ、宝明が足を悪くして当国の順礼がかなわずにいるのを哀れに思い、観音の霊像を彫刻して与えると、宝明は歓喜踊躍して、この像を本尊に安置した。宝明をもって当山の第一祖としている。宝明の足が悪くなったのは全く観音の利益であり、弘法大師に会わせようとする為である。これは不祥をもって吉事をまねく霊験であり、不思議なことである。また当山に誓願石という霊石があるが、その因縁については長いのでここでは略す。

・由来:秩父札所27番寺の山道をたどり登りつめた所で白衣観音に着く。高さ16.5mの鉄筋コンクリートで、1935年11月に建立されたものです。高崎・大船とともに関東三大観音像と呼ばれるが、戦争の足音がひしひしと迫ってきた時代のこと、本来左手に蓮華を持つ筈なのに代わりに剣を持つ像に仕立てられ、護国観音と呼ばれています。秩父札所27番の旧観音堂は、山上の護国観音の付近にあったという。のちそれを麓の寺の境内に移したが、1919年4月12日、開通したばかりの秩父鉄道の蒸気機関車から吐き出された煤煙で寺もろとも焼失しました。3年後、再建されたが、観音堂の方は平成8年5月18日に落慶しました。秩父札所27番は昔、宝明という坊さんが、ここへ来た時、足の病気になり動けなくなりました。たまたま巡錫中の弘法大師が、観音像を刻んで与えました。熱心にこれを拝んだら病気が治ったといいます。この像を祀ったのがこの寺の創始だといいます。(秩父札所巡りHPより)

・雑感:線路の近くにあるお寺なので、大正時代に蒸気機関車の火が原因で観音堂は消失してしまったそうです。現在参拝しているのは70年後の平成8年に再建されたものです。





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