第25番札所 久昌



第25番札所
・住所:秩父市久那2315
・山号・院号・寺号:岩谷山 久昌寺(いわやさん きゅうしょうじ)
・ご詠歌:みなかみは いづくなるなん 岩谷堂 旭も久那く 夕日かがやく
・三千女奉納額:奥野の鬼女
  昔、久那の岩洞に鬼がこもっていると言われており、決して行き来する者がいなかった。その理由は、奥野という所に住む女房が極悪の者なので、身重の身でありながら一族に見放されて家を出され、この地の麓に住んでいたからである。女房は尚も悪計を重ね、荒川に投げ込まれたが、からくも命が助かり、この山深くに隠れ住み、一人の女の子を産んだ。そしてこの娘が十五歳の時に宿業が尽きて亡くなってしまった。娘はたいへんに嘆き、悲しんでいるところに、品のある女性が、手に花を持って現れ言うことには、「あなたの母親は死後、地獄に堕ちています。それを助けたければ観世音の御名を唱えて祈念しなさい」と教えた。また象殿の神が現われて告げられるには「これから一人の旅僧がここを訪れるので、その僧に会い、里人と話し合って、この地に観音の堂を建立しなさい」という。その通りに一人の僧が訪れたので、娘は始終を語りその旨を頼むと、僧は娘をつれて里へ出向き、人々にその話をじっくりと語って勧めると、その鬼女の一族および里人も力を合わせ、ただちに堂舎をととのえた。そして僧が持していた観音を本尊とし、また十王の像を作り鬼女の菩提を弔ったという霊地である。

・由来:秩父札所25番寺入口に「御手判寺」の大石柱。御手判というのは、札所開創の時、性空上人らが冥土からもたらした石札の一種で閻魔大王の手形石だと言われています。石柱のすぐ向こうに小さな仁王門。千社札の一枚も貼られていない茅葺の門は小さいながら品格高い仁王像を両袖に納めています。秩父札所25番の観音堂は、三間四面、宝形屋根流れ向拝の建物。1尺7寸1分の一木造りの観音を拝し、背後の土手に上ると弁天池がひろがります。古くは、この水上に弁天堂がまつられ参詣したというが、今は池の対岸にある久昌寺の境内に移されている。境内には、たくさんの猫がいるが、皆、すてていくのだと言う。なんともおろかなことです。猫を捨てるためにこの寺にくる人がいるなんて・・・。観音様のバチがあたるでしょう。昔よこしま女がいて村を追われ洞窟の中に住んでいた。娘は気立てのよい子で母の死後もその菩提のため寺を建てたいと念願していた。里人もその考心に打たれて助刀して出来たのがこの寺だといいます。(秩父札所巡りHPより)

・雑感:お手判寺と言われており、地獄にいったときに閻魔様に見せる「お手判」を1枚500円で売っています。おばさんたちが大量に購入していました。





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