第24番札所
・住所:秩父市別所1586
・山号・院号・寺号:光智山 法泉寺(こうちさん ほうせんじ)
・ご詠歌:天てらす 神のははその 色かえて なおもふりぬる 雲の白山
・三千女奉納額:恋ヶ窪の遊女
当山は越の泰澄が毘盧遮那仏の勅によって、加賀の白山をこの地に勧請した。本尊は、天照大神の作といい伝えられているのを誹る者もいたが、毘盧遮那は日輪でいらっしゃるので、根拠がないわけではない。
昔、恋が窪の遊女が口中の病にかかって様々な良薬を用いたが、いっこうに良くならなかった。秩父の僧という者が日々修行に来ており、たびたびこの僧に施しをしていたところ、僧は一本の楊枝を遊女に与えて、「白山の観音を信じてこの楊枝を用いれば、口中の病はすぐに治ります」と教えた。そこで遊女は、喜んで客人の送り迎えにも忘れることなく信心して、この楊枝をもって口中をそそいだところ、すぐに治った。それゆえ今も当寺より夢想の楊枝を出せば、これを授かって利益を蒙る者は少なくない。
・由来:秩父札所24番寺に入るとすぐ目の前に116段一直線の階が迫っています。数えてみると117段あるが、一番上は観音の霊地で階段ではないから116段の階と言うのが正しい。銅板葺き四注屋根、三間四面のこの堂は、三間の表一間を吹放しにし、左右の袖に小さな仁王尊を納めてあります。がんを設けて仁王尊をまつり込む、つまり仁王門と観音堂を一宇とした造りは、堂の柱が全部八角柱であると共に、他に例を見ない特徴と言えます。秩父札所24番の本尊は、坐高7寸6分(23cm)一木造りで胡粉彩色を施しており、袈裟には切箔をおいた宗朝風の美しい姿であります。昔、信仰深い女性が、口中の腫物で困っていた。秩父から来た僧が「この柳の枝で口を洗え」と教えたのでそうするとすぐ治ったといいます。秩父札所24番の縁日の4月18日には、集落の男女が各戸一人ずつ出て廻り念仏を行います。境内いちめんに咲いた桜の下で、人々は輪になって子供のにぎりこぶしほどの木の玉を連ねた長い数珠を南無阿弥陀仏の称名を繰り返しながら順次わきに座る人に廻します。(秩父札所巡りHPより)
・雑感: 加賀の白山を勧請しているお寺です。4月18日に行われる「大数珠回し」の儀式が有名だそうです。本堂と山門が合体しているのが珍しく覚えています。あとはお堂に行くまでの階段がきつかったことが特徴でしょうか。
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