第19番札所
・住所:秩父市大畑町15-31
・山号・院号・寺号:飛淵山 龍石寺(ひえんざん りゅうせきじ)
・ご詠歌:あめつちを 動かすほどの 龍石寺 参いる人には 利生あるべし
・三千女奉納額:飛行の尊像
当寺の境内は、龍宮から涌出した霊場であり、堂舎や参道のほとんどは一枚の大きな岩上にあって、塵土を踏むことはない。本尊は弘法大師の作で京都より飛来し、この地にお移りになられた尊像であり、最も霊験があらたかである。ある年天皇は、全国に日照りが続き、万民の飢渇を目の当たりにされ、弘法大師に勅を下して祈願をさせた。弘法大師は心を砕いて祈願をした。すると神泉苑から小竜が昇天した。それと同時にこの地の大きな岩が二つに割れ、大竜が雲を湧き起こすと忽ち大雨が降りそそぎ、全ての人や動物、草木は蘇り五穀豊穣となった。ひとえに弘法大師の丹精と観音の利益によるものである。
・由来:秩父札所19番寺は起伏のある大きな砂岩の磐上に観音堂が建っている。三間四面の堂だが、柱間が他の札所の堂と違い、中の間15尺(4m54cm)、左右9尺(2m72cm)の変形なので堂々として見る目に大きい。秩父札所19番の本尊の千手観音は高さ1尺5分(45.5cm)の寄木造りの坐像で、室町時代の作と言われる。縁起によれば、弘法大師の作で、遠く京都から飛んで来てここに定着した霊験あらたかな尊像だとあり、山号の飛淵山はこれによるものだという。秩父札所19番は昔、ある年の事、ひどい日照りがつづき人々は飢えと渇きで苦しんでいた。この地を巡錫した弘法大師が雨乞いの業法を修したところ、突然大岩が二つに割れ大きな竜が天に昇った。間もなく大雨が降り、人畜草木ことごとく生気を取り戻し、五穀も豊穣となったという。(秩父札所巡りHPより)
・雑感:塀も門も無い何とも不思議な空間です。また、一枚岩の上に建っている関係で、デコボコとして歩き辛いお寺です。
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