第18番札所
・住所:秩父市下宮地町5-15
・山号・院号・寺号:白道山 神門寺(はくどうざん ごうどじ)
・ご詠歌:ただたのめ 六則ともに 大慈をば 神門に立ちて たすけたまえる
・三千女奉納額:巫女の神託
当寺は昔神社で、大きい榊が左右よりのびて空に枝を連ね、あたかも楼門のようになっていたので、神門といっていた。その社が廃れて跡がなくなっていたのを、後年、その土地の長が里人を集めて再建を相談した。まず神楽を奉納したところ、巫女に神が移ってお告げがあった。「この地は、神社を建てずに寺院を建てると必ず永く栄える」というお告げがあったとおり、観音の霊場となったのであるが、お告げのように今に至って、利益あらたかである。神と仏は水波の隔てで神仏ともに説くところの真意は同じであって、仏となり神となった慈悲深重の誓いはどうして別々のものといえようか。それゆえ神を敬う者は、必ず仏を信じて利益を蒙るべきである。
・由来:秩父札所18番寺は、もと14番今宮坊に属する修験寺で、当時は大いに栄えたというが、寛政(1789~1800)のころ焼失、今の観音堂は天保時代(1830~1843)に再建されたと言われています。秩父札所18番の堂は宝形銅葺き、三間四面で周囲に縁勾欄をめぐらし、正面に三段の階をつけ、大唐破風の向拝を配した小さいながら風格のある堂です。秩父札所18番の寺伝によると、ここは昔神社だったが、いつの間にか荒廃し、再興を願った村人達は神楽を奉奏しました。すると巫女に霊験があり、観音の霊地すなわち寺を建てよとのお告げがありました。村人達は聖観音を安置し、霊場を開いたのがその創始だといいます。本尊は聖観音立像で高さ3尺1寸(93.9cm)、両手に蓮華をもつ室町時代の作です。ここには、札所三十四ヶ寺の本尊を彫った版木があり昔はこれを刷って信者に配ったといいます。(秩父札所巡りHPより)
・雑感:「ごうどじ」と読みます。榊の木が空高く伸び、昔は空で結び合い、楼門のようであったことから神門寺と呼ばれるようになったそうです。
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