第13番札所 慈眼寺



第13番札所
・住所:秩父市東町26-7
・山号・院号・寺号:旗下山 慈眼寺(きかざん じげんじ)
・ご詠歌:み手にもつ はちすのははき のこりなく 浮世の塵を はけの下寺

・三千女奉納額:「火災の利益」當寺は日本武尊東国を征した時、御地に旗を立てた所なので旗下山と云う。明暦丁酉の年正月十八日の大火災の折、聖観世音の出現に依って高野氏の娘が万の死をまぬがれて一生を得助けられたと云う。
当所は日本武尊が東国を征された時、御旗を立てられた所であるから、旗の下というのであるが、今は言い誤って「はけの下」という。当寺が建立される以前より、当所は仏意に叶う土地であり、常に紫雲がたなびき、天から曼陀羅華を降らせて、音楽の響きが絶えることのない霊場であるとかいうことである。
 さて、霊験が数多くあるなかで、特に有り難いのは、この大宮町の高野氏の娘が江戸の中橋の某に嫁ぎ、明暦丁酉の年(1657)正月十八日の大火災の時に九死に一生を得たことである。この事は、その頃の版刊された『靱猿』という冊子に詳しく書かれているのでここでは記さない。

・由来:秩父札所13番寺の入口には薬医門と呼ぶ切妻造りの黒門があり、高い地輻をまたぐと左手に鐘楼、右手に経蔵と薬師堂が並んで建ち、正面が観音堂です。1878年(明治11年)3月の秩父大火で焼ける前の堂は広壮なものだったが、1901年(明治34年)頃再建されたのが今の堂です。三間四面の小柄ながらも華麗な装飾を施した堂であります。秩父札所13番の本尊は行基作といわれる聖観音で脇仏は阿弥陀三尊。その一体が前述の火災の際に火をかぶり今も痛々しいお姿ながら残ります。この寺には、一切経輪蔵があります。堂の中心に輪蔵形式の経庫があり、心柱の上に六角灯篭型の経蔵を置いて回転するようにしたもので、正面に釈迦像を安置し、他の五辺には黄檗版一切経1630巻が収めてあります。これを回転すれば必要な経文が取り出せるし、回しながら礼拝すれば読誦したのと同じ功徳があると言われます。なお、秩父札所を開創した十三権者の像がまつられているのは、秩父札所13番寺であります。経蔵の隣にある薬師堂は、薬師瑠璃光如来即ち目の神様として「め」の文字を入れた絵馬がたくさん奉納されております。(秩父札所巡りHPより)

・雑感:駅のすぐ側にあって秩父巡礼札所中最も交通至便の場所にあるところです。寺の名前からも伺えるように、眼病に御利益のあるお寺です。





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