第29番札所
・住所:京都府舞鶴市松尾532
・交通:JR松尾寺(まつのおでら)駅より徒歩で約50分
・山号・院号・寺号:青葉山松尾寺
・通称:まつのおさん
・本尊:馬頭観世音菩薩
・ご詠歌:そのかみは 幾世経ぬらん 便りをば 千歳もここに まつのおでら
・由来:松尾寺がその中腹に位する青葉山(699米)は、福井縣から望見すれば、東西に並び立つ双方が一つに重なり、その秀麗なさまは「若狭富士」と呼称されている。 「富士なくば 富士とやいわん 若狭なる青葉の山の 雪のあけぼの」この山は死火山で、昔火焔を吹き上げ、噴流は直下の日本海に注いで壮絶な水煙をあげていたものと思われる。この厳しい表情をたたえた険峻な山は、早くから修験道修行の場となっていた。時に慶雲年中、唐の僧、威光上人が当山の二つの峰を望んで、中国に山容の似た馬耳山という霊験のある山があったことを想起された。登山したところ、果せるかな松の大樹の下に馬頭観音を感得し、草庵を結ばれたのが、和同元年(708年)と伝えられる。 爾米、今日まで千三百年を経ているが、その間、元永二年(1119年)には、鳥羽天皇、美福門院の行幸啓があり、寺領四千石を給い、寺坊は六十五を数えて繁栄した。当地方唯一の国宝の仏画も、美福門院の念持仏であったといわれる。 その後、正徳6年(1716年)まで、五度火災に見舞われたが、享保十五年(一七三〇年)牧野英成によって、漸く今日の姿を整えるに至った。(西国三十三か所巡礼の旅HPより)
・雑感:ここは珍しい馬頭観音です。競馬関係の人もお参りに来るとか。以前紅葉の写真を撮りに来た金剛院とは線路を跨いだ反対側です。そういえば、その時は無人の松尾寺駅から帰った思い出があります。
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