第8番札所 長谷寺



第8番札所
・住所:奈良県桜井市初瀬731-1
・交通:近鉄大阪線長谷寺駅下車20分
・山号・院号・寺号:豊山神楽院長谷寺
・通称:初瀬寺
・本尊:十一面観世音菩薩
・ご詠歌:いくたびも 参る心は はつせ寺 山もちかいも 深き谷川

・由来:長谷の里は泊瀬、初瀬とも書かれた。三方を山で囲まれている。寺も山と一体になる。門前町は初瀬(はせ)川沿いに長く延びている。そこは伊勢参りでも賑わった旧伊勢本街道。歴史も活気もある門前町である。とくに草餅の店が多い。こんな門前町の一角に番外札所の法起院がある。
 長谷寺には国宝の「銅版法華説相図」がある。別名は千仏多宝仏塔。方形の銅版の中央に多宝塔、周囲に三尊仏、七尊物、千仏などを浮き彫りにした寺宝で、下部に長い銘文がある。それによると、道明上人が飛鳥浄御原の天皇のために成年に造立したという。これにより天武天皇の朱鳥元(686)年を創建の年としている。
 その後、神亀4(727)年に徳道上人が十一面観音を安置し、観音信仰の寺になった。開基はこの徳道上人。『枕草子』など平安文学に「初瀬詣で」がしばしば紹介され、清水寺や石山寺と並んで賑わった様子が描かれている。当日の建物は何度かの火災のために残っていない。
 仁王門を入ると長い登廊が山腹の本道へ通じている。屋根付きの回廊形式で、途中で二度折れ曲がる。長さ200m、399段。天井からは長谷型灯籠が下がって風情もひとしお。境内一円で見られるボタンの花もここから見るのが最も美しい。
 本堂の正堂(内陣)は間口九間、奥行き五間。その前に礼堂を設け、表は広々とした舞台造り。木造建築物としては東大寺大仏殿、吉野山蔵王堂に次ぐ規模という。
 慶安3(1650)年に徳川家光が再建した。堂内に安置されていた本尊十一面観音像も木造では国内最大級。金色の姿を仰いで圧倒される。天文7(1538)年の作といわれ、本堂とともに国の重要文化財。
 境内は広く、地形は変化に富む。そこに多くの堂舎がある。花の寺でもある。ボタンだけでなく、桜、シャクナゲ、アジサイも多い。(西国三十三か所巡礼の旅HPより)

・雑感:泣く子も黙る長谷寺です。ご本尊はうっとりするほど立派です。そしてなんと特別公開で観音様の足を千円で撫でさせてくれます。ちょっと高すぎ。






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