第72番札所
・住所:香川県善通寺市吉原町1380-1
・山号・院号・寺号:我拝師山 延命院 曼荼羅寺(がばいしざん えんめいいん まんだらじ)
・通称:
・本尊:大日如来
・真言:おん あびらうんけん ばざらだどばん
・ご詠歌:わずかにも曼荼羅拝む人はただ 再び三度帰らざらまし
・由来:縁起によると、創建は四国霊場で最も古い推古四年(596)。讃岐の領主・佐伯家の氏寺として創建され、初め「世坂寺(よさかでら)」と称していました。弘法大師がこの寺を訪れたのは唐から帰朝した翌年のこと。亡き母玉依御前の冥福を祈るためだったともいわれています。唐の青龍寺にならって伽藍を三年がかりで建立。本尊に大日如来を祀り、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置し、寺名を「曼荼羅寺」に改めました。
また、四国霊場の古い案内書には、樹齢1200年を超す弘法大師お手植えの「不老松」の存在も紹介されています。高さは4m足らずですが直径が17?18mもあり、菅笠をふたつ伏せたような印象的な姿で県の自然記念物にも指定されていました。しかし、松食い虫に浸食され、平成14年に伐採されています。(四国八十八か所霊場会HPより)
・雑感:笠松大師は、笠松と呼ばれていた「不老松」の幹に刻んだ弘法大師座像。お遍路さんは笠松大師をさすっては在りし日の姿を偲んでいます。また、西行の昼寝石というのもあって、平安時代末期の歌僧・西行がこの寺に通っては昼寝をしていたという石だそうです。
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