第56番札所 泰山寺

山門 本堂 大師堂

第56番札所
・住所:愛媛県今治市小泉1-9-18
・山号・院号・寺号:金輪山 勅王院 泰山寺(きんりんざん ちょくおういん たいさんじ)
・通称:
・本尊:地蔵菩薩(伝弘法大師作)
・真言:おん かかかび さんまえい そわか
・ご詠歌:みな人の詣りてやがて泰山寺 来世の引導たのみおきつつ

・由来:泰山寺には、水難で人命を失う悪霊のたたりを鎮めた伝説が根強く残っている。
弘法大師がこの地を訪れたのは弘仁6年のころ。蒼社川という川がこの地方を流れており、毎年梅雨の季節になると氾濫して、田地や家屋を流し、人命を奪っていたため、村人たちは恐れ苦しみ、人取川といって悪霊のしわざと信じていた。この事情を聴いた大師は、村人たちと堤防を築いて、「土砂加持」の秘法を七座にわたり修法したところ、満願の日に延命地蔵菩薩を空中に感得し、治水祈願が成就したことを告げた。
大師は、この修法の地に「不忘の松」を植えて、感得した地蔵菩薩の尊像を彫造して本尊とし、堂舎を建てて「泰山寺」と名づけた。この寺名は、『延命地蔵経』の十大願の第一「女人泰産」からとったと伝えられる。「泰山」にはまた、寺があった裏山の金輪山を死霊が集まる泰山になぞらえ、亡者の安息を祈り、死霊を救済する意味もあるという。(四国八十八か所霊場会HPより)

・雑感:大師堂の側にあった不忘の松が、今は切り株だけが残っている。この切り株に腰をかけると腰痛に霊験あらたかという。


不忘松



トップページへもどる

直線上に配置