建治寺 (13番大日寺 奥の院)
・住所:徳島市入田町入田230
・由来:天智天皇の治世(661年 – 671年)に役小角が開基したと伝えられている。弘仁年間(810年 – 824年)に空海(弘法大師)が四国巡礼をしている際に本寺を訪れ、修行したと伝わる。その際、金剛蔵王権現を感得し、その尊像を刻み岩窟の奥深くに祀ったという。
時代は下って、天正13年(1585)蜂須賀家政が阿波藩主として着任後、戦に出陣した際、お告げを受け大勝した。帰国後、そのお告げは当寺の本尊の化身と悟り、城下に堂を建立し薬師如来と共に持ち帰って城の守り本尊とした。その後、奇異なことが続き、本尊が帰りたいと望んでいることがわかり、仏師に同じものを造らせそれを寺に納めたものの依然に奇異なことは続いた。ついに手元に置くのを断念し、寺に返却したことから、本尊の金剛蔵王権現が弘法大師作の阿形と、蜂須賀公の彫らせた吽形の阿吽二体となった。安政時代には、貞阿上人により興隆する。
・御詠歌:わがむねになやみ苦しむ心をば神の威徳で建て治す寺
・雑感:四国36不動の12番札所でもありますが、軽自動車でもやっと辿り着けるくらいの細い山道で結構苦労しました。建治寺の標高は300mくらいだそうで、いかにも修験のお山といった趣でした。
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