第12番札所
・住所:徳島県名西郡神山町下分字中318
・山号・院号・寺号:摩廬山 正寿院 焼山寺(まろざん しょうじゅいん しょうさんじ)
・通称:
・本尊:虚空蔵菩薩
・真言:のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか
・ご詠歌:後の世を思えば恭敬焼山寺 死出や三途の難所ありとも
・由来:縁起によると、飛鳥時代に役行者が山をひらいて、蔵王権現を祀ったのが寺のはじまりとされている。ところが、この山には神通力を持った大蛇が棲んでおり、しばしば火を吐いて農作物や村人たちを襲っていた。弘仁6年ころ、弘法大師がこの地に巡られた時、一本杉で休んでいた処、阿弥陀様があらわれた夢を見た。目を覚ますと目の前が火の海になっている。そこで麓の垢取川で身を清めて山に登ると、大蛇は全山を火の海にして妨害した。大師は「摩廬(水輪の意)の印いん」を結び、真言を唱えながら進んだのだが、大蛇は山頂近くの岩窟で姿をあらわした。大師は一心に祈願し、虚空蔵菩薩の御加護のもと岩窟に封じ込めた。そして自ら彫られた三面大黒天を安置し被害を受けていた民家の大衆安楽、五穀豊穣を祈った。また山は「焼山」となってしまったので大師が「焼山寺」と名付けた。「摩廬」の山号も「焼山」の寺名も、こうした奇異な伝説に由来しており、鎌倉時代の後期には後醍醐天皇(在位138?39)の勅願所となっている。(四国八十八か所霊場会HPより)
・雑感:焼山寺山(標高938メートル)の8合目近くにあり、四国霊場で2番目に高い山岳札所。
また、境内から車道1.6キロほど下ったところの番外霊場の杖杉庵(四国遍路の元祖・右衛門三郎が終焉したと伝えられる地に建てられたお堂)がある。杖杉庵の御朱印もここで受領できます。
|