所在地:佐賀県神埼市神埼町的1696 アクセス:JR長崎本線「神埼駅」〜バス 形式・作庭:借景庭園、阿(ほとり)和尚 文化財:国指定名勝 九年庵は佐賀県神埼市神埼町の北端、仁比山(にいやま)公園の近くです。そこの仁比山(にいやま)神社の仁王門をくぐり、坂の参道を上ると左手にあります。この九年庵は佐賀県出身の実業家伊丹弥太郎の旧別邸であり1900年から9年の歳月をかけて庭園を築造されたことから、この名前が付いています。 建物は茅葺きの数寄屋建築で庭園は6800uあります。庭園内にはモミジなど約60種700本の樹木が植えられており、佐賀県内でも類例のない特色を有する庭園であり、平成7年に国の名勝に指定されました。昭和57年に土地は県が購入し、建物については倉田氏から県に寄贈され、今は県の所有となっています。 庭園は当時の九州で茶室や築庭について並ぶものなしといわれた名人、久留米市寺町誓行寺住職、阿(ほとり)和尚が彼の築庭の理論であるところの「自然をあるがままの姿で活かし、水の有るところ、水を使う」茶道の奥義をその心として、庭木、庭石の一つ一つを吟味し、納得いくまで組替えを命じ完成させました。面積は約6,800gであり、深い木立の周辺の景観とよく調和し、はるかに筑紫野の広がりと有明海が眺望できるすばらしい借景庭園です。 私的満足度「★★★」:九年庵は年間に9日間しか開園されないため、開園期間の特に土、日、祭日の日は想像を絶する多くの見学者が訪れます。開園時間は8:30〜16:00までです。9時前後からは駐車場に入るのにも車の行列ができ1時間程度待つことになるし、それから園内に入るのにもまた行列となります(ここでも1時間程度の待ちになる)。(九州観光案内HPより) |