40福岡県 旧伊藤傳右エ門氏庭園

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所在地:飯塚市幸袋300番
アクセス:JR飯塚駅〜バス
形式・作庭:池泉回遊式庭園
文化財:国指定名勝

北部九州の筑豊地区における代表的な炭鉱経営者のひとりである伊藤傳右エ門(1860〜1947)は、大正時代中期から昭和初期にかけて、遠賀川中流左岸に形成された幸袋において、大規模な池泉庭園を伴う本邸を造営した。 傳右エ門は明治44年(1911)に、後に白蓮の名の下に歌人として知られるようになった柳原Y子と再婚し、本邸の建築と庭園を完成させた。 庭園は、導入部の馬車廻しを中心とする広場部分をはじめ、建築群に挟まれた中庭の部分、敷地北半を占める大規模な主庭の3つの部分から構成される。そのうち、特に主庭は、流れ及び2つの池泉の背後に緩やかに盛り上がる築山などから成り、主屋からの展望を意図した庭園であるとともに、様々な景を楽しむことのできる回遊式庭園でもある。池泉に架かる石造の太鼓橋、2基の石造噴水、敷地の西北隅・東北隅に立つ石塔、随所に据えられた様々な形式の石燈篭、築山の頂部に建つ茅葺き八角形屋根の四阿など、近代の回遊式庭園として十分な質と量を誇る庭園景物が見られる。 筑豊における炭鉱経営者の本邸庭園として貴重であり、変化に富んだ展望と特質のある景物には優秀な庭園意匠が認められ、その芸術上の価値は高い。(飯塚市HPより)

私的満足度「★★★」:柳原白蓮との結婚を契機に完成した庭園とのことです。私の名勝庭園巡り最後を飾るお庭として私的な満足度は最高点になります。



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