36徳島県 国分寺庭園

フレーム

住所:徳島市国府町矢野718-1
アクセス:JR徳島駅〜バス
作庭・作者:観賞式枯山水庭園
文化財:国指定名勝

庭園は、現境内東北部の庫裏書院から観賞する形式で、西南方に東西約46m、南北約42mの範囲に造られており、面積約1,900uです。書院の手前から南北に長い枯池を造り、中島を経て石橋で対岸に渡ります。中島の左手、枯池の南岸には緩い築山を設け、随所に石を立てていますが、築山頂上の大石は蓬莱石を思わせ庭景を引き締めています。対岸に渡ると本堂基壇に接しますが、右手に玉石敷が、巨石を縦に組んだ天生橋下の枯流れとなって北部築山の枯滝に続いています。枯滝は尖頭形の立石3個で構成されています。枯流れは本堂の北側を巡っています。本堂北側には玉石敷の枯池が設けられ石橋が架けられていますが、枯池の一部は本堂の基壇下になっています。本堂西側にも低い築山が続き、築山中央に高さ4.3mの大石を中心とした石組みがあり、本堂建設以前の庭景の中心であったことが偲ばれます。
 この庭園の特色は、地元阿波産の「青石」(結晶片岩)の巨石をふんだんに使った豪快な石組にあります。これら大石の使い方は、桃山時代の特徴ある意匠や様式を示しています。作庭時期、作庭者ともに確たる史料はありませんが、この時代のこの地方の豪族による作庭と推定されます。後世の国分寺復興による庭景の変貌ということがありますが、庭景の全容はよく保存されており、遺存例の少ない近世初頭の庭園として貴重であり、学術上の価値も高い庭園です。(パンフレットより)

私的満足度「★★★」:徳島駅から「刑務所行き」という渋いバスに乗って訪問です。ここの石は凄いです。今でも発掘調査中の様子で青いビニールシートと土嚢だらけで観賞できる雰囲気ではないですが、全部整備したら壮絶な光景が見れる事でしょう。(H2110.24記)

私的満足度「★★★」:四国88か所巡礼中に再訪しました。前回訪問時は整備中でしたが、今回はきちんと整備され、300円で有料公開していました。庭園貝瀬宇記事が書いてあるパンフレットも用意されちましたので、説明文は差し替えました。写真は整備前のも残しておきます。(H24.11.19記)

平成24年11月再訪


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