36徳島県 桂国寺 庭園

フレーム

住所;阿南市長生町字寺ノ前34
アクセス;JR牟岐線「阿南駅」〜タクシー15分
作庭・作者:池泉廻遊式庭園
文化財:市名勝

桃山時代に、玉澗流の創始者上田宗箇により作庭された池泉廻遊式枯山水。
正面に桑野川を望む阿南市長生町寺ノ前の曹洞宗・桂国寺には、三百年以上の歴史を誇る県内有数の庭園がある。一九九九年十一月、市文化財(名勝)に指定された。
 面積は約九百三十平方メートル。本堂の座敷から眺める池泉鑑賞式庭園で、右手の天然岩盤と、それに連なる築山、手前の池の三つで構成されている。自然の岩盤をそのまま庭の景色に取り入れているのが特徴。池や岩肌の色と、周辺に植えられたモミジやアセビの新緑とのコントラストが美しい。
 荒廃が進んでいたため九七年一月、山本和哉住職の依頼で、古い庭園の復元に取り組む日本庭園研究会が十日間かけて修復・調査作業を行った。調査の結果、造成時期は江戸初期の一六六一−八〇年ごろと推定された。長年「岩島」と呼ばれていた池の中の二つの岩は、置かれたものではなく岩盤から崩れ落ちた石だったことも分かった。
 徳島藩家老で富岡城(牛岐城)の城代を務めた賀島(かしま)家の菩提(ぼだい)寺とも伝えられるが、現存しているのは二代目政慶の墓だけである。庭園を眺め下ろすように、南側の山の斜面に安置されている。(阿波ナビHP、徳島新聞WEBより)

私的満足度「★★」:すごい不便なところにありました。やっと見つけた時の感動はひとしおです。



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