所在地:島根県益田市染羽町4-29 アクセス:JR益田駅〜バス 形式・作庭:池泉回遊式庭園、雪舟庭園 文化財:国指定名勝 南北時代に創建され、その後いったん廃絶した医光寺は戦国時代に益田氏17代宗兼によって再建されました。県指定の医光寺総門は七尾城の大手門を江戸時代に移築したものと伝えられています。庭園は山の斜面を生かして立体的に作庭され、須弥山石や枯れ滝、鶴を形どった池や亀島の護岸の石組の美しさとともにしだれ桜やつつじ、楓などが四季折々に色づく室町時代の名園で雪舟の作庭と伝えられています。室町時代の雰囲気を残した池泉鑑賞半回遊式の庭園は、国の史跡および名勝に指定されています。(山陰観光案内HPより) 漂白の暮らしを続けた雪舟は、生涯で二度にわたり益田で過ごしている。一度目は58歳のとき、七尾城城主、益田兼尭の招きにより訪れ、崇観寺(現在の医光寺)の5代目住職として数年を過ごした。雪舟庭園の傑作といわれる「医光寺」「萬福寺」の庭は、この最初の来訪の際の作である。歩いて10分ほどの距離にある二つの庭園は、同じ人物が手がけたとは思えないほど趣を異にしている。医光寺庭園は、見る者をぐいぐい引きつける、雪舟の描く山水画の世界。裏山の斜面を巧みに利用し、鶴をかたどった池に亀形の島が配されている。中国の伝説上の“蓬莱神仙島”を表現しているといわれ、シダレ桜や楓の紅葉が四季折々の色を映す。雪舟は、遣明船での中国行きをきっかけに、忠実に中国風の水墨画を描くことの迷いから解き放たれ、“ただ自分が思う風景の本質と精神を描けばよい”という境地に達したという。禅寺の山水庭にサクラがあることは珍しい。そこに、雪舟の独創性を見た。 (まち歩き中国ナビHPより) 私的満足度「★★」:素敵なお庭です。春になると写真中央の桜が咲いてさぞ見事なことでしょう。 |