所在地:和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738 アクセス:道成寺駅〜徒歩 文化財:宝佛殿は、国宝3点、重要文化財11点、県指定文化財4点を収めている 大宝元年(701年)、文武天皇の勅願により、義淵僧正を開山として、紀大臣道成なる者が建立したという。別の伝承では、文武天皇の夫人・聖武天皇の母にあたる藤原宮子の願いにより文武天皇が創建したともいう(この伝承では宮子は紀伊国の海女であったとする)。これらの伝承をそのまま信じるわけにはいかないが、本寺境内の発掘調査の結果、古代の伽藍跡が検出されており、出土した瓦の年代から8世紀初頭には寺院が存在したことは確実視されている。1985年に着手した、本堂解体修理の際に発見された千手観音像も奈良時代にさかのぼる作品である。 寺に残る仏像群は、大半が平安時代初期から中期のもので、この頃は寺勢さかんであったと推定される。現存する本堂は正平12年(1357年)頃の竣工であるが、寺はその後衰微し、天正16年(1588年)の文書によれば、当時は本堂と鎮守社が残るのみであった。明暦元年(1655年)、藩主徳川頼宣の援助で本堂の屋根葺き替え等の修理が行われ、仁王門、三重塔などの諸堂塔は近世を通じて徐々に整備されていったものである。(道成寺HP等より) 私的満足度「★★」:『京鹿子娘道成寺』で有名な道成寺です。大学生の頃に一度来たことがあるような記憶があります。本尊仏像の前に神鏡を供えた構えが印象的です。 |