所在地:奈良県葛城市當麻1263 アクセス:近鉄南大阪線「当麻寺(たいまでら)」下車〜徒歩 形式・作庭:枯山水 文化財:国指定名勝 当麻寺開創の際、役行者は金堂前(影向石)にて熊野権現を勧請し、その出現した場所に自身の道場を開いた。役行者はそこに井戸を掘り、水を清め、陀羅尼助を創製し、施薬の行をはじめたともいう。 奈良時代には、当麻寺別当・実雅がその道場を住房とし、中院を開いた。中院は代々当麻寺別当(住職)の住房として「中院御坊」と尊称され、「中之坊」となった。弘仁時代には、弘法大師が中之坊実弁を弟子として真言密教を伝え、十一面観音を本尊とする密教道場となった。 中之坊は当麻寺最古の塔頭であり、また、中将姫剃髪所とも伝わることから、そのゆかりの宝物など多くの貴重な品を伝えるが、それ以上に知られているのは、庭園と書院・茶室である。 大和屈指の名園として知られる中之坊庭園は、もと鎌倉時代に造られたとみられる。現在の庭園は桃山時代に造営され、後西天皇の行幸に際して片桐石州によって改修された。 池泉回遊式庭園であると同時に、書院からの眺めにも配慮した観賞式庭園でもある。心字を表す池を中心に、極端に低い土塀によって庭園を二段構えとして奥行きを持たせ、国宝東塔を借景に取り入れている。 古くから大和三名庭の一と称され、昭和9年に国の保存指定を受けている。(当麻寺HPより) 私的満足度「★★」:當麻寺はいくつかお庭が観れますが、ここが一番箔付きが良いです。 |