29奈良県 正暦寺 福寿院 庭園

フレーム

所在地:奈良市菩提山町157
アクセス:JR・近鉄奈良〜バス
様式・作庭:枯山水
文化財:福寿院客殿 (国指定重要文化財)

正暦寺(菩提山真言宗)は菩提山龍華寿院と号し、菩提山真言宗の大本山である。寺の言い伝えによると、992年(正歴3)一条天皇の勅願により九条兼家の子、兼俊僧正が創建し、往時には堂塔、伽藍が86坊も建ち並び、偉容を誇っていたといわれている。
菩提山という山号は、春日山を取り巻く奈良の東山一帯を釈迦修行の聖地と見立て、鹿野園・誓多林・大慈山・忍辱山・菩提山と名付けて配された五大山の一つに由来するものである。1180年(治承4)に、平重平衡による南都焼き討ちで焼失したが、1216年(建保6)に興福寺別当の信円僧正が法相宗の学問所として再興され、以後代々興福寺の別院となった。
江戸時代は300石の朱印地を与えられていたが、明治初年の廃仏毀釈で荒廃した。多くの伽藍・堂塔のうち、現在は福寿院と本堂・鐘楼残すのみとなった。多くの石垣は往時の盛況の跡である。福寿院客殿(国重文)は、1681年(延宝9)の建築で、狩野永納が描いた富嶽の襖絵がある。また、鎌倉時代の木造孔雀明王坐像も安置されている。本尊金剛薬師如来倚像(国重文)奈良時代の作である。本堂石段の下に石仏、石塔群があり、両側には鎌倉時代の十三重塔と宝篋印塔がある。近年は紅葉の名所として有名になり、多くの人々が訪れている。(正暦寺HPより)

私的満足度「★★★」:いやお見事です。背景の山の赤黄緑と庭園の砂の白のバランスが最高です。奈良駅からの臨時バスで訪問ですが、もう少し本数増やしてもらいたいものです。


もう少し
福寿院庭園

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