28兵庫県 田淵氏庭園

フレーム

所在地:赤穂市御崎329-1
アクセス:JR播州赤穂駅〜バス
様式・作庭:池泉観賞庭園
文化財:国指定名勝

 田淵庭園は、日本一の塩田地主であった田淵家が江戸時代に三代かけて造った日本庭園で、三崎山の山麓の傾斜地を利用して造られています。一番上に瀬戸内を展望できる宴席と茶室を備えた「明遠楼」、中段に茶室「春陰斎と露地」、そして下の平地にお殿様を迎える上段の間を備えた「書院」を配置した茶趣のあふれる庭で、新緑と紅葉の時季が鑑賞の好期です。
[明遠楼] 四代目 市兵衛が宝暦年間(1751〜1764)に新築。宴席ということもあってあって、一番華やかさが感じられるところで、襖には金箔の上に多賀城の碑の拓本や、金泥で書いた書が貼られており、突上戸を開けると瀬戸内と塩田跡が遠望できます。
[春陰斎] 五代目 九兵衛・政武が京の茶匠久田宗参に依頼し、明和元年(1764)に造ったと言われています。春陰斎は田淵庭園の中心となる茶室で、にじり口を入ると板の間があり、茶室は二畳台目で、屋根には明かり取りの突上窓を備えるなど格式のあるものとなっています。
[書院庭園] 六代目 九兵衛・政俊が1792年に藩主お成りの間を有する書院を、翌年その園池を造ったと言われています。 この書院の襖は、狩野派の画家(鶴沢探鯨、吉村周山、鶴沢探索)の筆になるものであり、藩主お成りの間には、藩主の書が飾られています。(田淵庭園HPより)

私的満足度「★★★」:秋の特別拝観は2日間だけですが、それに合わせての訪問です。さすがに国の名勝、赤穂の塩田の4分の1を所有していたという田淵家の庭園です。しっとりとした良い味を出しています。地元ボランティアの方の解説付きで案内して頂けます。



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