所在地:南あわじ市沼島2523
アクセス:沼島港〜徒歩
様式・作庭:枯山水庭園
文化財:県指定名勝
作庭時代:江戸時代初期 築山式枯山水庭園
本庭は沼島八幡宮との境の傾斜地を利用し、また、斜面の岩盤も生かして構成された庭園である。庭園構成の細部の手法をみていくと、まず築山上部の中心に見事な二石組がある。高さ125cm・104cmの形の似た二石を組み合わせたものである。
このように、高さも形も同じような石材を並べて組むというのはなかなか勇気のいる組み方であるが、これが実に見事に力強く組んでいるのには驚く。これは蓬莱石でもあり、遠山石を兼ねた築山中心石といえよう。
その右方、約2.8mの高さに枯滝を組んでいるが、この石組は本庭最大の見どころである。板状の緑色片岩を「人字」形に組み、それを受けてまた傾斜させて人字形に組むという手法で、それは力学的にも道理にかない、安定した美しさと、力強さのあふれる造形を形成している。
傾斜を利用した築山の土留めも兼ねる護岸石組の中で、左端に組まれた三尊石組は石材は大きくないがこの組み方も実に見事な実用と美を兼ね備えた石組である。
長年の風雪に石の崩れが若干見られるが、重点的な石組は今日まで保存され、作庭当時の石組がほぼ見られることはありがたい。当代稀に見る斜石を駆使した石組として、日本庭園史上においても価値の大きい一庭と言えるだろう。(南あわじ市HPより)
私的満足度「★★」:沼島になかなか良い庭園があると聞き、やってきました。洲本から土庄までコミュニティーバス(1000円)に乗り、沼島フェリーですぐです。ちなみにこちらも有名な「沼島庭園」は落石があったようで閉鎖中でした。現地を見てきましたが草ぼうぼうでした。
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