住所:京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1 アクセス:阪急東向日駅〜バス 様式・作庭:回遊式庭園、小川治兵衛 文化財: 地面をはうように松の幹が伸びる。樹齢は600年以上とされ、全長は40メートルに及ぶ。わらぶきの多宝塔や経堂の前で、龍がたわむれるように見えることから「遊龍の松」との名が付いた。1932(昭和7)年に国の天然記念物となり、「日本一の松」として寺の名物になっている。 京都・西山の中腹にある西国二十番札所の善峯寺は、約3万坪の境内を誇る。寺全体が山の傾斜を生かした回遊式の庭園になっており、ゆっくり散策すると、一周するのに1時間はかかる。晴れた日は、比叡山や桂川など京都盆地の眺望も抜群だ。 善峯寺は1029(長元2)年、比叡山で修行した源算上人が開いた。寺の場所は、京都御所を挟んで比叡山の対角線上の南西の地にあたる。「西方浄土」を意識して作られたそうだ。応仁の乱の兵火で一時は荒廃したが、徳川五代将軍、綱吉の母・桂昌院の寄進により再興された。 庭は、平安神宮の作庭などにあたった小川治兵衛が大正から昭和初期にかけて整備した。境内のあちこちに池や滝、水路を配し、西山の山水を引いて水の流れを強調した。境内の多く場所で、耳を澄ませば、せせらぎの音が聞こえ、心を和ませる。 四季折々の花も魅力だ。遊龍の松の西側には枝垂れ桜とカエデが重なり合うように育つ「合体木」がある。幼少期を善峯寺で過ごした桂昌院が後年に植樹した。掃部光昭副住職(50)は「根本もほぼ同じ所だから本来はどちらかが枯れるが、春の桜、秋の紅葉はどちらも見事。共存の精神を教えてくれる木です」と説く。 2年前から整備を進めるアジサイ園には、約3000株のアジサイを植えた。標高が400メートルほどある場所で、市街地より涼しいだけに、見ごろも7月中旬まで長続きするそうだ。梅やヒラドツツジ、ボタン、茶花として珍重される「秋明菊」など季節を通じて何かしらの草花が楽しめる。 (京都新聞HPより) 本坊庭園は、平安神宮神苑や円山公園の造園で琴bれる大正時代の庭師、小川治兵衛が1922(大正11)年に造った回遊式庭園。約千平方bの敷地の中央にひょうたん形の池を配し、周囲にはサクラやモミジなどの草花を植えている。修復は京都市内の造園業者に委託し、池の周囲に生えていた秋明菊などの珍種の植物を別の場所にに移植したあと、池周辺を掘り起こし、ずれた石組みを積み直した。基本的には造園時の石垣の配置をそのままに復元した。新たに設けた水琴窟は池のそばに深さ2.5メートルの穴を掘り、中に直径50センチメートルの信楽焼きのかめを置いた。池の水が滴り落ちると、琴の音のような反響音が出る仕組みで外部には青竹を組み並べてより柔らかい音が響くよう工夫をこらした。(善峯寺HPより) 私的満足度「★★★」:遠いですが、きれいなお寺です。 |