住所;京都府京丹後市久美浜町1268
アクセス;北近畿タンゴ鉄道久美浜駅〜徒歩
作庭・作者:池泉観賞式庭園
文化財:京都府指定名勝
常喜山宗雲寺は国鉄宮津線久美浜駅の西方 700m、久美谷川から北東へ切れ込んだ小さな谷の奥に位置する臨済宗南禅寺派の寺である。
寺伝によると、もと天台宗に属したが、永享四年(一四三二)近衛家の出身である千畝周竹を閉山として招き、寺号を宮谷山常喜寺となし禅院として再興された。
桃山時代には久美浜城主松井家の菩提寺となり、天正六年(一五七八)南禅寺聴松院より玄圃霊三を請じて中興開山となし、今日の山名に改めた。現存する本堂・方丈・庫裏は寛政十一年(一七九九)に焼失したものを享和元年(一八〇一)に再建したもので、方丈背後の池庭もこの時期に造られたものと考えられる。
南西から北東へと並ぶ本堂・方丈・庫裏の北西側の山腹との問にこの庭園は築かれている。北岸からの出島によってくびられた瓢箪型の池と、北岸の立石群からなる庭の中核部は縦横十数m
の矩形におさまる小規模な構成の平庭である。使用されている庭石は大きいものでも幅・高さともに1m を越えて露出されることはなく、落ちついた青暗色の小ぶりな山石を数多く配し、北西奥に立て据えた守護石を中心にして稠密にまとまった意匠を呈している。池の北東には5m×6m
ほどの倉跡礎石列があり、庭石は残っていないが、北東隅には滝口の痕跡も認められ、旧地割はより広かったと考えられる。植栽が充分に刈り込まれ、古風をよくとどめた佳庭である。(京都府HPより)
私的満足度「★★」:久美浜駅からとぼとぼと歩いて行くとありました。府の名勝だけあってなかなかの見応えがあります。
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