所在地:京都府綾部市寺町堂ノ前45番地
アクセス:JR綾部駅〜徒歩
様式・作庭:枯山水
文化財:府指定名勝
庭園は、本堂の北に接して並ぶ客間(旧位牌堂)と庫裏の西側、庫裏側からの座視観賞を意図して築かれている。南北幅約十六メートル、東西の奥行き約11の広さを持つ枯山水の庭園で、西辺を限る竹垣の手前に南北に延びる野すじ状の低い築山を主景として配し、立石を交えた五十個あまりの景石で築山の輪郭と枯滝を組み上げている。石組の構成は、もっとも高い立石から組みおろす枯滝と、それに呼応する形で据えられた低い立石から組みだされる枯滝をそれぞれ中心として成り立っている。
築山外縁から約4メートル手前庫裏側に離れて、鶴島を意識して配置されたとみられる十数個の石で構成される独立した石組がある。この石組は、本来は長径1.5メートルほどの楕円形の輪郭をしていたものと考えられるが、現状では、客間の外縁部に近接した東及び南辺の一部が、建物の外壁輪郭に合わせ直線的な土留め石列に改められた形跡がある。
庭園東側を画する本堂から古裏までの建物は天保年間(1830〜44)の再中興期に建造されたものであり、寺伝ではそれ以後に建物平面輪郭を拡張する増改築はないといわれることから、庭園の築造は江戸時代中期に遡る可能性もある。(綾部の文化財HPより)
私的満足度「★★」:住職が親切に説明してくれます。江戸時代の名勝庭園(写真上)に加え、昨年完成したばかりという南望庭(写真下)という庭園も見せていただきました。
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