所在地:京都市左京区南禅寺福地町86-8 アクセス:地下鉄東西線「蹴上駅」〜徒歩 形式・作庭:枯山水、池泉回遊式 文化財: 天授庵は、南禅寺を開山された大明国師を奉祀する塔所。 文永元年(1264)、亀山天皇が母大宮院の御所として離宮禅林寺殿を造営。その後、正応4年(1291)当時の東福寺第三世大明国師に帰依された天皇は法皇となり、離宮を禅寺に改め国師を奉じて開山され竜安山禅林禅寺としたのが南禅寺の起源。 大明国師は離宮を賜り禅寺とされたが、すでに老境にあったことから禅寺としての体裁を整える前、正応4年(1291)の12月に生涯を終えられた。このため大明国師の開山としての功績は少なく、開山塔はなかった。暦応2年(1236)南禅寺第十五世は、光厳上皇へ請願、勅許を得て南禅寺に開山塔の建立が叶った。庵を天授といい、塔を霊光と称した。これが天授庵の開祖である。 さつきの刈り込みが美しい枯山水の東庭、南北朝時代の古庭の味わいをもつ池泉回遊式の南庭がある。幽斎と夫人の画像や長谷川等伯筆と伝わる襖絵もあるが、通常は非公開。 私的満足度「★★★」:天授庵には書院南庭と本堂前庭の2つの美しい庭園があります。(写真上)南庭は東西2つの池を中心とした庭、(写真下)本堂前庭は幾何学的な石畳が特徴的です。 |
もっと天授庵庭園を |