住所;京都府京都市右京区花園妙心寺町
アクセス;JR京都駅〜バス
作庭・作者:蓬莱式枯山水庭園
文化財: 国指定名勝
全国に3500もの末寺を有する臨済宗妙心寺派の大本山。玉鳳院は花園法皇が妙心寺創建の時に一院を設けて禅宮とされたところと伝えられる。現在の建物は明暦2年(1656)に改建されたもので、内部は狩野益信、永真の筆と伝える山水図、花鳥図などの襖絵で飾られている。また、開山堂(重文)は妙心寺の開山、関山慧玄(かんざんえげん)が祀られており、「微笑庵(みしょうあん)」とも称される妙心寺山内で最も古い建物である。庭園(史跡名勝)は、玉鳳院と開山堂を結ぶ渡り廊下をへだてて、南と北に別れ、石組みや石燈籠など見るべきところが多く、それぞれ趣き深い庭園となっている。そのほか、開山堂の東北隅には、来春の大河ドラマの主人公である武田信玄・勝頼の石塔や織田信長・信忠の石塔などがある。(現地案内板より)
■玉鳳院(開山堂)と「牛石」:開山堂前に牛石があります。妙心寺の開山・関山慧玄が伊深(いぶか・岐阜県美濃加茂市)におられたとき、牛を追い草を刈り田畑を耕す日々を送っていました。その後、花園法皇より招請され、京都に上られた時、慣れ親しんだ牛も涙し、関山慧玄の後を追ったといわれています。
この話に因んで、元妙心寺管長古川大航老師がご開山と牛との仏縁に因んだものを妙心寺にもと思われました。ときに、ご開山が亡くなられて600年に当たる昭和34年の春、滋賀県安土町の臨済宗妙心寺派の総見寺でこの牛石が見つかり、多くの方の尽力で開山堂前に奉納されるに至ったとのことです。
私的満足度「―」:国の名勝です。非公開なので入り口のみ撮影。(H22.4.24記。写真下)
東林院の沙羅の花を愛でる会に参加するために6月にやってきたら、玉鳳院の扉が開いて牛石が拝めました。次こそはお庭ですね。(H22.6.27記。写真上、説明文追記)
私的満足度「★」:平成24年の冬の非公開文化財特別拝観で5年ぶりに公開されるという事で訪問です。妙心寺の中でも特別な場所としてまた名勝指定を受けている庭園ということもあって事前の期待は非常に高かったのですが、書院と開山堂の間にある庭園はあまり心動かされるものではありませんでした。写真撮影一切禁止なのでこのガッカリ感を記録できずに残念です。(24.2.18訪問)
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