所在地:京都市左京区岡崎西天王町 アクセス:JR京都駅〜バス 形式・作庭:池泉回遊式庭園、小川治兵衛 文化財:国指定名勝 明治時代の代表的な日本庭園として広く内外に知られている平安神宮神苑は、ご社殿を取り囲むように東・中・西・南の四つの庭からなっています。春の紅しだれ桜、初夏の杜若・花菖蒲、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々に風光明媚な趣を見せるとともに、神々しい風景を織りなす神苑は、人の手で造り出されてから100年という星屑を経た今日、漲る自然の営みに触れることができ、訪れる人の心を平安へと誘ってくれます。 南神苑:入り口の門をくぐり、まず目にはいるのが一面に空を覆っている「紅しだれ桜」です。平安時代の庭園の特色である「野筋」(ノスジー入り組んだ細い道筋)と「遣水」(ヤリミズー幾重にも流れ込んでいる小川)の様式が特色で、特に『平安の苑』は平安時代に著された書物(伊勢物語・源氏物語・古今和歌集・竹取物語・枕草子)に記されている200種余りの植物が、その一節の紹介とともに植栽されています。 西神苑:周囲を蒼林にかこまれ一角には滔々と水の流れ込む滝があります。心落ち着く閑静な庭をなし、訪れる人を安らかな心地にしてくれます。池の辺には「花菖蒲」が群生し、初夏から秋口にかけては池の水面に「睡蓮(スイレン)」と「河骨(コウホネ)」が彩りを添えます。 中神苑:西神苑から小川沿いに鬱蒼とした林間を抜けると、一瞬に視界が開け蒼龍池の風景が広がります。池に浮かぶ珊瑚島までは「臥龍橋(ガリュウキョウ)」と称する飛び石が配置され、周囲には杜若(カキツバタ)が群生しています。 東神苑:東神苑に歩みを進めるとその圧倒的な景観に思わず溜息が漏れます。北から南を望むと、栖鳳池の辺に建つ尚美館や釣殿の泰平閣越しに東山連山の一つ華頂山を借景とした雄大な眺めが広がります。中国の伝説の仙郷「蓬莱山」をあらわした「鶴島」と「亀島」は松を頂いて池に浮かびます。 泰平閣で休むと、広大で池に周囲の風景がとけ込み、立体的で奥行きのある景色が繰り広げられます。特に対岸の紅しだれが開く頃はその贅沢な光景に言葉を失うほどの絶景となります。(平安神宮HPより) 私的満足度「★★」:とっても広いお庭でいろんな景観が楽しめます。 |