所在地:京都府福知山市宮
アクセス:JR福知山駅〜タクシー
様式・作庭: 池泉回遊庭園
文化財:国有形登録文化財(建物)
一面に木々が茂り、新緑が夏の日差しに映える。幾重にも枝分かれしたクスノキと、市指定名木のカイヅカイブキ一対は高さ10メートルを超え、ひときわ目立つ。サツキなどの低木も多く、セミやトンボが飛ぶ下では、市の花でもあるキキョウが青く、小さな花をつけていた。
敷石づたいに進むと、「3回連続記念」の文字を刻んだ選挙灯ろうが立つ。南側玄関前には故谷垣専一元文部大臣が書いた「芦田均先生生誕之地」の碑が威容を誇る。芦田均元首相顕彰会の井上重典相談役は「この庭の中に芦田先生の政治家としての思い出が詰まっている」と話す。記念館は、芦田元首相を慕う地元住民らの熱意が実り、老朽化していた旧芦田邸を市が改築、昨年5月に開館した。芦田元首相の遺品や写真などの資料を展示している。
顕彰会によると、旧芦田均邸は1891(明治24)年に火災で焼け、翌年、再建された。現在は書斎や応接室に使った木造2階の建物が残るだけだが、庭は明治以降、ほとんど変わっていない。記念館の総敷地約2100平方メートルのうち庭園が約1700平方メートルを占めている。
芦田元首相は1887(明治20)年に生まれ、学生時代までこの地で過ごした。1932(昭和7)年の衆院選で初当選し、48年に第47代首相に就任した。親交が深かった中曽根康弘元首相は記念館開館式典に出席し「芦田先生らしい庭」と印象を語った、という。 戦後の混乱期にあって日本国憲法制定などに尽力した芦田元首相は、多忙を極めながらも頻繁に帰郷した、という。2階の書斎から緑豊かな庭を眺め、一時の安息を得たのだろうか。(探訪京滋の庭HPより)
私的満足度「★」:「芦田均先生生誕之地」との巨大な看板が出ていますので遠くからでも判ります。無料で拝観できます。それ程の豪邸と言う感じではありませんでした。
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