住所;滋賀県大津市坂本4丁目5−50
アクセス;比叡山坂本駅〜徒歩
作庭・作者:枯山水、重森三玲
文化財:
瑞応院の「楽紫庭」:延暦寺の里坊の庭園の中で、数少ない枯山水の庭園として、また、比叡山の巨石を中央にあしらった石庭として、庭園愛好家には注目されてきた比叡山横川(よかわ)の戒心谷に属する瑞応院の楽紫庭(ぎょうしてい)、一般に「二十五菩薩來迎の庭」。
去る昭和31年、前の瑞応院住職だった故・山田恵諦天台座主が作庭家・重森三玲氏に庭の改修を依頼。重森氏は昭和9年の藤の木川(権現川)の洪水で、上流から運ばれてきた巨石(約12トン)が庭に採り入れられているのに注目。織田信長の比叡山焼打時、高野山に預けられた恵心僧都作の国宝「阿弥陀聖衆來迎図」をモチーフに、巨石を阿弥陀仏に、比叡山と和歌山の石で二十五菩薩を、白川砂に映える苔は瑞雲に見立てて作られたものです。作庭を依頼した座主は「恵心僧都も、自作の來迎図が庭になって比叡山に帰って来たことを喜んで下さっていることでしょう。」と。竣工式には時の天台宗座主中山玄秀大僧正をお導師に、重森氏は一つ一つの石に香水を振りかけ、座主は一つ一つの石に仏としても魂を入れる開眼法要であったのです。
浄土教の創始者として、平安以来多くの人達から仰がれてきた恵心僧都のよすがを、比叡山に少しでも多く残したいとする前座主と重森三玲氏の願いをくみ取っていただければ幸甚です。
なお、玄関の前庭は七五三の庭で如々庭(にょにょてい)と呼ばれています。この如々庭の一隅に、比叡山延暦寺の開祖であり、日本仏教の祖と仰がれる伝教大師最澄上人像(東国巡錫のお姿)が、作者の東京芸大名誉教授・西村公朝師によって建立されました。(瑞応院パンフレットより)
私的満足度「★★★」:今回のゴールデンウィーク京都旅行の最大目的はここのお庭を見る事でした。期待を裏切らぬ良いお庭でした。
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