住所:滋賀県東近江市五個荘金堂町631
アクセス:近江鉄道「五個荘駅」〜徒歩
作庭・作者:
文化財:
◎外村繁邸(写真上)
外村繁は、昭和10年「草筏」が芥川賞候補、昭和13年池谷賞を受賞、昭和31年「筏」が野間文学賞を受賞した滋賀を代表する作家です。
外村宇兵衛家の分家として江戸時代末期に建てられた屋敷で、総面積2395平方メートル・建物面積496平方メートルもあり、門を入ると川の水を取り入れた川戸と呼ばれる水屋があり、玄関に続く石畳の右手には広い庭があります。ほかに、小説を書いていた小座敷や女中部屋・松の節つきの一枚板・蔵などがあり、各部屋からは庭が見え、家の間取りはその用途によって幅広く使用できる工夫がされています。
◎外村宇兵衛邸(写真左下)
外村宇兵衛は、東京・横浜・京都・福井などに支店を有し、呉服類の販売を中心に商圏を広げ、全国長者番付に名を連らねるなど近江を代表する豪商として地位を築きました。
屋敷の庭は、作庭当時神崎郡一番と評されるほどであり、庭園を飛び石づたいに足を運ぶと、石灯籠や池泉が密度の濃い空間を作っています。静寂の中から商魂たくましい人々の声が忍ばれます。土蔵・庭・舟板塀・水路を引き込んだ建物「あらいと」など近江商人の生活文化にふれられます。
◎中江準五郎邸(写真右下)
中江準五郎は、大正時代から戦前まで朝鮮半島で次々に百貨店を開設し『百貨店王』と呼ばれた三中井一族の末弟中です。屋敷は切妻瓦葺で、蔵が2棟あり、庭は池泉回遊式で池のまわりには石灯籠や巨石を配しています。蔵には、滋賀県唯一の郷土民芸品「小幡人形」が常設展示されています。(滋賀県観光情報HPより)
私的満足度「★★」:近江商人屋敷として公開されている4宅中、藤井彦四郎邸以外は金堂地区に集中して存在しています。どこも良い雰囲気ですばらしい邸宅です。
|