25滋賀県 聖衆来迎寺 庭園

フレーム

所在地:滋賀県大津市比叡辻2-4-17
アクセス:JR比叡山坂本駅〜徒歩
様式・作庭:枯山水および蓬莢山式庭園
文化財:県指定名勝

比叡辻(ひえいつじ)二丁目の湖畔にある天台宗の寺院。寺伝では最澄(さいちょう)(768-822)の創建で、平安時代初期に源信(げんしん)(942-1017)が念仏道場として聖衆来迎寺と改称したといいます。中世を通して延暦寺の念仏道場として栄え、戦国時代、織田信長による焼打ちのときも森蘭丸(らんまる)の父である森可成(よしなり)の墓があったために難を逃れ、優れた寺宝を数多く所蔵しています。
 国道161号に面して旧坂本城の門を移したという表門があり、白壁の塀を巡らせて堂々としています。境内には、珍しい石造の巡縁の本堂や狩野探幽守信、尚信、信政、久隅守景筆の水墨障壁画がある客殿もあります。このほか、建築物・石造物・美術工芸品にわたって国宝・重要文化財が数多くあり、そのため比叡山の正倉院の異名をとっています。

【聖衆来迎寺庭園】聖衆来迎寺の客殿(書院)の東側にある庭園。枯山水を基調に珍しい「立花」の構成を応用しています。客殿から庭を眺めると中央奥の立石が「心」、その手前が「小心」、石橋を渡ったところが「見越」、その手前の集団石組が「請」、石橋の手前の石組群が「流れ」、ソテツのあるところが「銅」という具合に、立花の様式になっているのです。立花になぞらえることで、仏への敬虔(けいけん)を表したのでしょうか。
 また、この庭園には鶴島・亀島があるので蓬莢(ほうらい)山式の庭ともいえます。このような折衷(せっちゅう)が行われているのは全国的に珍しいことです。また、庭園南の書院の縁先に、石造宝塔(せきぞうほうとう)の笠をさかさにして、太陽と月を組み合わせた手水鉢(ちょうずばち)があります。水を入れると三日月形が浮かぶので「月見の手水鉢」と呼ばれ、庭園のアクセントになっています。県指定の名勝になっています。(滋賀県観光情報HPより)

私的満足度「−」:朝早すぎたためか、工事中のためか判りませんが拝観できませんでした。犬の人形が和ませます。写真は客殿前の庭園(植え込み)で名勝とは違います。



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