25滋賀県 西明寺 庭園(蓬莱庭)

フレーム

所在地:滋賀県犬上郡甲良町大字池寺
アクセス:JR河瀬駅〜バス
形式・作庭:池泉回遊式蓬莱庭園、望月友閑
文化財:国指定名勝

鈴鹿山系の山裾に南北に並ぶ三つの寺、百済寺(ひゃくさいじ)・金剛輪寺(こんごうりんじ)・西明寺を湖東三山(ことうさんざん)といいます。そのなかで、一番北に位置するのが、西明寺です。その昔、境内にある池から薬師如来が現れた、といういい伝えがあり、通称「池寺」とも呼ばれ、地名もそれに由来します。
 承和元(834)年、仁明天皇の勅願により三修(さんしゅう)上人が建立したと伝えられ、鎌倉時代には17の堂塔と300の僧坊がある大寺院でした。
 戦国時代に織田信長方の丹羽長永(にわながひで)の攻撃を受け、本堂、三重塔、二天門のみを残し、すべて消失。焼け残った本堂と三重塔は、釘を1本も使わない純和風建築で、国宝に指定されています。総檜造りの三重塔には、初層内部に岩絵具で金剛界の三十二菩薩などが極彩色で描かれ、法華経の極楽浄土がいまも鮮やかに見ることができます。
 本坊書院の庭は、望月友閑(もちづきゆうかん)が小堀遠州(こぼりえんしゅう)の庭を手本にして作庭したといわれる池泉回遊式蓬莱庭園。心字池や山の斜面を利用して配された石組みが、薬師如来や日光・月光菩薩などの仏を表現しています。
 この蓬莱庭園には、9月から翌年5月まで咲き続ける「西明寺の不断桜(ふだんざくら)」と呼ばれる冬桜があります。樹齢は約250年で、県の天然記念物に指定されています。(滋賀県HPより)


私的満足度「★★」:湖東三山のお庭はいずれも素晴らしいです。ここも人が大勢いて、この写真のように人が写らないようなタイミングを計るのに苦労しました。


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