所在地:滋賀県彦根市金亀町1-1 アクセス:彦根駅〜徒歩 形式・作庭:鑑賞式林泉園 文化財:国指定名勝 楽々園は、彦根藩4代藩主の井伊直興〔なおおき〕により延宝〔えんぽう〕5年(1677)から2年を要して造営された彦根藩の下屋敷です。11代藩主井伊直中の隠居〔いんきょ〕に際して大規模な増改築が行われ、全盛期を迎えましたが、その後は縮小傾向に転じ、現在に至っております。 建物は、「御書院」、「地震の間」、「楽々の間」等の建物で構成され、「御書院」の奥は渓谷〔けいこく〕の風情をなしており、「地震の間」、「雷の間」、「楽々の間」へと連なっています。「地震の間」は耐震構造の建物であるため今日そう呼ばれていますが、本来は茶の湯に用いられた「茶座敷」でした。「楽々の間」も「地震の間」と同じように数寄屋建築で、12代藩主直亮〔なおあき〕により増築されたもので、「楽々園」の名の由来ともなった建物です。 ただ「楽々園」と呼ばれるようになるのは明治時代以降のことで、江戸時代には、「黒門外御屋敷」と呼ばれていました。 また、明治14年(1881)から平成6年(1994)にかけて民間業者が旅館を営業しておりましたが、昭和22年(1947)に「玄宮園」とともに「楽々園」を井伊家より市が取得し、旅館の廃業により建物等が市に返還され今日に至っています。 なお、現在は、建物の老朽化が顕著であるため、内部公開はしておりません。(彦根市教育委員会HPより) 私的満足度「★★」:玄宮園が典型的な回遊式大名庭園であるのに対して、こちらは石組みの妙が楽しめます。 |