所在地:高山市天性寺町39 アクセス:JR高山駅〜タクシー 形式・作庭: 文化財: 第四番霊場の本尊・馬頭観世音菩薩は8センチあまりの小さな木彫仏です。「松倉山縁起」によると、比叡山の慈覚大師が中国からの帰朝の途中で嵐に遭遇され、大師が一心に観世音菩薩を祈念されると、不思議にも馬のいななく声と共に雨風がやみ、無事帰国することができた。そのお礼に自ら彫られた尊像がこの馬頭観世音菩薩だと記されています。またこれを後に佐々木高綱が乞請け、さらに伝わって松倉城主三木自綱が兜に納めていた守り仏であったと言い伝えられています。 当初は高山市郊外松倉山の岩屋にある観音堂に祀られていましたが、江戸時代の後期に素玄寺観音堂に安置されました。毎年8月9・10日に松倉観音堂へ遷され縁日法要が夜通しで営まれ、絵馬市も開かれます。本寺の庭は東山寺院の他の寺院の庭にも見られる山麓を利用して溪流、滝、池をあしらったものである。庫裏の表座敷、裏座敷、茶室にまで及ぶ幅の広い庭であって、建物に添って南北に幅の狭い池が長く連っている。この池に向って中央と北端とに溪流が出ていて滝がかかっている。この二つの溪流の間を飛び石伝いに山へ上れるようになっている逍遙(ぶらぶら歩く)道がある。この道は石橋を渡って山へ上り庭の背景をなす木立と植込との間を通って一周して座敷へ帰れるようになっている。山林内がすき通って見えず、この庭の背景をよくしている。 こけおどし(見えすいたおどし)の大石が大げさに使ってなく、石の配置、池や石橋等も立派で飛騨では数少ない名園である。踏石、山側の石積み、刈込みの低、中木や全体の構成に風流大名金森家の庭らしい様子が見られる。上品で上質な高山の武家文化を伝える庭である。(飛騨33観音霊場HP等より) 私的満足度「−」:雪のため拝観できず。(21.1.11記) 私的満足度「★★」:夏場に再訪。無料で見せて頂けます。 |