住所;長野県駒ヶ根市赤穂29番地 アクセス;JR飯田線駒ヶ根駅〜バス 様式・作庭:築山泉水庭 文化財:国名勝指定 開祖本聖上人は、比叡山にて研学修行の後、太田切黒川の瀑の中より不動明王の尊像を授かりこの地に寺を開かれました。以来一千百余年の長い歳月の間には幾多の火災などにより古記録を焼失しました。 古くは武田・羽柴家などの武将の保護を受け、特に徳川家からは地方寺院としては破格の60石の寺領と10万石の大名格を与えられるなど隆盛をきわめました。 明治以降は多くの末寺なども廃寺となりましたが、今なお樹齢数百年の杉の巨木に囲まれた境内には十余棟の堂塔を備え、長野県下屈指の大寺であり、南信州随一の祈願霊場として広い信仰をあつめております。そのほか霊犬早太郎の伝説はあまりにも有名です。また、伊那七福神の弁財天をまつる寺でもあります。 本堂の前庭と本坊客殿奥の庭園、仁王門から参堂を経て三門、本堂へと続く直線上の伽藍配置、及びそれをとりまく境内林など境内全域約6.7ヘクタールが、光前寺庭園として文化財保護法による国の名勝に指定され、静寂な環境と風致は長野県随一と称されております。(昭和42年5月10日付指定) 本堂前の庭園は、三門と本堂との間の池庭であり、その滝組みはいわゆる滝門瀑の様式を表わし、滝口付近の石組は特にみるべきものがある日本庭園史上貴重な石組とされています。 本坊客殿奥の庭園は、築山泉水庭であり、前面に池を掘りその奥は自然の傾斜地を築山にみなし巨石を立てて庭景の中心としている。池尻は客殿南に導き多数の石を枯山水風に組んである。一説にはこの庭園は阿弥陀仏の極楽浄土より来迎のお姿を表現しようとした極楽浄土の庭園ともいわれております。(光前寺HPより) 私的満足度「★★」:本堂前の庭園はそうでもないですが客殿奥の庭園と講堂前庭園が見事です。県宝の三重塔も立派でした。 |