住所;飯田市上川路1000 アクセス;JR飯田線時又駅〜徒歩 様式・作庭:観賞式庭園 文化財: 鎌倉時代末期、開善寺の置かれた伊賀良荘の地頭は、幕府北条氏一族江間氏が努めていた。江間氏は1333年新田氏の鎌倉攻めの際、執権北条高時と共に殉死している。その妻江間尼浄元が寺領を寄進し、のちに信濃守護となった小笠原貞宗が開其となり、1335年に元(中国)の名僧大鑑禅師を京都建仁寺より招いて開山とした。室町時代前期には盛大となり、1427年には京都・鎌倉五山に次ぐ十刹にも名をつらねた。何度か火災にもあい、1582年の織田信長の信濃攻めの際にも焼かれている。唯一山門だけは創建時の建物。当時重層(二階式)だったが、元禄期老松が倒れて上層部が破壊され、現在の姿となった。山門は昭和26年解体修理され、重要文化財に指定された。 長い石畳の参道から山門へ向かう道に古寺の風情を残している。本堂裏にある庭園は地形を利用した築山と広い池を配したもので、よく手入れもされており、建物と共に眺める景観は一番のおすすめ。寺のとなりにはボタン園と広い藤棚があり、シャクナゲなどと共に5月には花の鑑賞も見どころ。 私的満足度「★★」:庭園拝観を申し出たら「してません」とぴしゃりと返され二の句が告げませんでした。悔しいので本堂裏にまわって写真を。横から見えるだけでも見事な出来です。一度正面から見てみたいものですが。 |