所在地:山梨県甲府市東光寺三丁目7-37 アクセス:JR中央本線甲府駅〜タクシー 形式:池泉観賞式庭園、伝 蘭渓道隆 文化財:県指定名勝 県内寺院の庭園で、すばらしい庭園といえば、夢窓国師の庭園であるという見方が一般的であるが、東光寺庭園は、蘭渓道隆の作庭である。 この寺は鎌倉建長寺から入山した中国の禅僧道隆が開山であることは、はっきりしているが、作庭の資料はない。 庭園の広さは約四百五十坪で、本堂のうしろにあえい、寺の背後にせまる山をそのまま利用して滝ぐみをほどこし、手前に池泉を配した庭園である。東光寺の庭園は、県内に多くみられる大和絵式の作庭とはまったく異質で、北宋山水画風の作庭法じは、中国風のテーマであり、蘭渓道隆の手になるものと考えられる。道隆の作庭は、園遊式の庭園とかけはなれ、庭全体を占める池の面積は小さく、地元産の大小の石、奇石をたくさん使い、禅師特有の厳しさと枯淡(こたん)の造形美をあらわしている。東光寺庭園は池泉観賞式庭園といい、滝は中国黄河中流の、伝説の「滝門瀑(ばく)」の滝を登った鯉が滝に変化するさまを自然石の石組みで見事に表現している。滝の落ち口の前方には、人工石の舟が浮かび、蓬来(ほうらい)山を表した山形石を組んだ景色は、一幅の北宋山水画を思わせる山梨における第一級の名庭である。この庭園は、山梨県の名勝に指定され、昭和六十一年に補修復元工事が行われた。(東光寺HPより) 私的満足度「★★」:ここの石の庭は驚きました。県の名勝です。 |