所在地:甲州市塩山小屋敷2280 アクセス:JR中央線「塩山」駅〜タクシー 形式:池泉鑑賞式庭園、伝 夢窓国師 文化財:国指定名勝 乾徳山恵林寺は元徳2年(1330)9月、甲斐牧の荘の領主であった二階堂出羽守貞藤が時の名僧夢窓国師に深く帰依し、自分の邸宅を禅院に改めて国師を招請したのに始まる。夢窓国師を開山として開創された恵林寺は国師の高徳を慕う求道の徒で寺勢は高まり、あといずれも臨済禅の代表的な当時の名僧学識とうたわれた高僧が輪番入寺した。永禄7年(1564)武田信玄は当代随一の傑僧といわれた快川紹喜(大通智勝国師)を美濃崇福寺から招請、寺領など300貫文を寄進し菩提寺と定め、天正4年(1577)陣中で病没し恵林寺で大葬儀が執行され葬られた。天正10年(1582)織田軍の兵火により恵林寺は焼打を受け紅蓮の焔に包まれた三門楼上で快川国師は百余人の僧侶とともに『安禅必ずしも山水をもちいず心頭滅却すれば火も自ずから涼し』と唱え泰然自若として武田氏滅亡に殉じ火定された話しは有名である。庭園は本堂裏側に夢窓国師築庭の池泉回遊式庭園が広がっている。借景として乾徳山と笛吹川筋の村落が取入れられ、上下二段になっており、上段は枯山水、下段は心字形の池を配し、昭和19年国の名勝史跡に指定されている。(日本の名園40庭HPより) 私的満足度「★★」:さすがは恵林寺庭園。京都の天竜寺、西芳寺(苔寺)と並ぶ夢窓国師の代表作です。二段の庭園が素敵です。 |