所在地:福井県福井市城戸ノ内町 アクセス:JR「福井駅」〜タクシー 形式・作庭:池泉回遊式庭園 文化財:国指定特別名勝 館跡庭園(やかたあとていえん):館跡庭園はその名の通り朝倉館跡にある。諏訪館庭園と庭石組みの構成が酷似していることから、同じ義景の代の作庭と考えられている。東南の斜面を背景にして構築されており、東側急斜面に、つづら折れに流れ落ちる庭池への導水路が築かれている。浅い園池には平らで大きな川石がびっしり敷き詰められている。 湯殿跡庭園(ゆどのあとていえん):湯殿跡は、朝倉館跡を見下ろす海抜63m高台にある。いつ、何代目の当主が建て、だれが住んだか、文献、資料がなく分からない。またどんな館だったかも充分には分っていないが、東北隅から、西南隅にかけて、東南に面して鍵状に建ってい たと考えられている。おそらく客殿として利用されたのではないかと考えられる。発掘された庭園は、「観音山」という小山を背景にして、南北に長く、池は、深さは50cm程度であるが、かなり入り組んだ形をしている。石組みは山側に屏風のように大きな石が立っており、幅、長さなどで二米を越える石もある。戦国の気風を漂わす荒削りで力強い石組みから、四つの庭園の中で最も古いと推定されている。 諏訪館跡庭園(すわやかたあとていえん):諏訪館は、朝倉五代当主義景が4人目の側室「小少将」のために造ったと伝えられる館で、その庭園は遺跡に特別名勝に指定されている4つある庭園の中でも最も規模の大きな庭園となっている。庭園は上下二段構成からなり、上段は小規模な滝石組み。下段の中央、カエデの古木の下には、高さ4.3mにもおよぶ立石を使った豪壮な滝石組みがある。なお、高さ4.3m、幅2.5mある石の表面には氏景、貞景、孝景の法号が陰刻されているが、これは弘化三年(一八四六)心月寺十八世月泉和尚の筆になるもので江戸時代のものである。 滝口の前方に水分け石が置かれ、左側の池尻には立派な石橋がかけられている。一乗谷の庭園の中でも最も規模の大きい庭園である。なお池泉回遊式庭園では、日本でも第一級の豪華さを誇るといわれている。 県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館には当時の諏訪館の屋根板の重しや、魔除けとして棟先に据えられていたと思われる「鬼瓦」が展示保存されている。(一乗谷朝倉氏庭園HPより) 南陽寺跡庭園(なんようじあとていえん): |