18福井県 一乗谷朝倉氏庭園



所在地:福井県福井市城戸ノ内町
アクセス:JR「福井駅」〜タクシー
形式・作庭:池泉回遊式庭園
文化財:国指定特別名勝

館跡庭園(やかたあとていえん):館跡庭園はその名の通り朝倉館跡にある。諏訪館庭園と庭石組みの構成が酷似していることから、同じ義景の代の作庭と考えられている。東南の斜面を背景にして構築されており、東側急斜面に、つづら折れに流れ落ちる庭池への導水路が築かれている。浅い園池には平らで大きな川石がびっしり敷き詰められている。

湯殿跡庭園(ゆどのあとていえん):湯殿跡は、朝倉館跡を見下ろす海抜63m高台にある。いつ、何代目の当主が建て、だれが住んだか、文献、資料がなく分からない。またどんな館だったかも充分には分っていないが、東北隅から、西南隅にかけて、東南に面して鍵状に建ってい たと考えられている。おそらく客殿として利用されたのではないかと考えられる。発掘された庭園は、「観音山」という小山を背景にして、南北に長く、池は、深さは50cm程度であるが、かなり入り組んだ形をしている。石組みは山側に屏風のように大きな石が立っており、幅、長さなどで二米を越える石もある。戦国の気風を漂わす荒削りで力強い石組みから、四つの庭園の中で最も古いと推定されている。

諏訪館跡庭園(すわやかたあとていえん):諏訪館は、朝倉五代当主義景が4人目の側室「小少将」のために造ったと伝えられる館で、その庭園は遺跡に特別名勝に指定されている4つある庭園の中でも最も規模の大きな庭園となっている。庭園は上下二段構成からなり、上段は小規模な滝石組み。下段の中央、カエデの古木の下には、高さ4.3mにもおよぶ立石を使った豪壮な滝石組みがある。なお、高さ4.3m、幅2.5mある石の表面には氏景、貞景、孝景の法号が陰刻されているが、これは弘化三年(一八四六)心月寺十八世月泉和尚の筆になるもので江戸時代のものである。 滝口の前方に水分け石が置かれ、左側の池尻には立派な石橋がかけられている。一乗谷の庭園の中でも最も規模の大きい庭園である。なお池泉回遊式庭園では、日本でも第一級の豪華さを誇るといわれている。 県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館には当時の諏訪館の屋根板の重しや、魔除けとして棟先に据えられていたと思われる「鬼瓦」が展示保存されている。(一乗谷朝倉氏庭園HPより)

南陽寺跡庭園(なんようじあとていえん):南陽寺は、3代貞景が娘のために再興した尼寺(あまでら)で、館の東北の景勝地にあり、庭には石組と池泉跡が残っています。三段の滝が組まれ、力強い石組になっています。ここは後に将軍になる足利義昭を招いて桜を見る宴会を催したところで、庭前には美しい糸桜があったと伝えられています。(福井市文化遺産HP)

私的満足度「★★」:学術的価値は高いのでしょうが、遺跡ですので往時の姿は想像するしかありません.
令和4年再訪。ゆっくり時間をかけて改めてみるに、やはりすごい庭園だなとの印象を持ちました。写真等再構築。


   
   
   

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