住所;石川県七尾市馬出町 アクセス;JR七尾駅〜徒歩 文化財: 天正九年(1581)八月、織田信長より能登一国を与えられた前田利家は、翌十年正月より小丸山城を築城した。城は東西80メートル、南北72メートル、高さ25.6メートルの本丸を中心に天性丸(第二公園)、宮丸(愛宕山)、大念寺山(御貸山)の四つの砦で構成された。 七尾市街地を東西の袖ヶ江、御祓地区に分ける御祓川(みそぎがわ)は、小丸山築城の際に、能登国中の十五歳から六十歳までの男を五日間夫役させて堀りあげた堀割りである。 宮丸には愛宕神社が建てられた。愛宕の神は火伏せの神で城下町の防火を願い、本持仏は勝軍地蔵なので軍に勝つということから戦国武将に信仰された。利家も兜の中に二センチ程の銅製の勝軍地蔵を秘めて戦いに出たと伝えられ、その像は今でも尾山神社に遺されている。近年の調査で、本丸に巽櫓と坤櫓が建てられていたことが判明し、小丸山城の充実ぶりが窺える。 利家は、天正十一年四月の賤ヶ嶽合戦後、豊臣秀吉より能登一国に石川・河北両郡を加増されて金沢城へ移った。利家の兄五郎兵衛安勝は、金沢城代になると共に、小丸山城主となり、町奉行の三輪藤兵衛吉宗・大井久兵衛等と能登の支配に当たった。元和二年(1616)の一国一城令により廃城になったと伝える。(現地案内板より) 私的満足度「★」:駅から10分くらいの所にあります。「利家とまつ」像が城址に建っている以外は特に何もありません。 |