住所;石川県輪島市町野町南時国13-4
アクセス;JR金沢駅〜バス
作庭・作者
文化財:国指定名勝
上時国氏庭園は、輪島市東北部を北流する町野川の右岸に位置する。時国氏の名は、文治元年(1185)に平氏が滅亡した後、能登に配流となった平時忠の子孫時国がこの地域を開発したことに由来する。時国氏は、室町中期から近世に至る期間に、多くの下人を使った大規模な水田経営をこの地方に展開した豪農であり、広く海運にも携わった。寛永11年(1634)に下流に位置する時国氏を分立して以来、上流に位置した時国氏は上時国氏と呼ばれるようになり、幕府領となってからは代々庄屋をつとめ、幕末には大庄屋をつとめるに至った。
上時国氏庭園は、住宅の書院から観賞できるように、西、南、東の三方向に面して造られている。書院の南から東にかけて細長い池を掘り、東方の岩倉山から続く山麓の湧水と伝い水とを集める。池の護岸にはやや大ぶりの石を用い、南西の池尻近くに石橋を架けている。池の南側の山麓は小高く築山状に池辺に張り出し、その斜面に寄せて大きな立石を中心として一群の石を組んだ部分がある。書院の南庭と東庭は、背景となる山腹と池、石組みを配した築山などからなり、高低感のある立体的な構成をとる。これに対し書院の西庭は全体を苔で覆い、クロマツ、モミ、シイなどの樹下に広がる平場に数個の景石のみを配した平面的で簡素な意匠となっている。(文化遺産オンラインHPより)
私的満足度「★★」:輪島駅(バスセンター)でローカルバスに乗り換えてさらに30分くらいかかります。名勝庭園の中では1・2を争う訪問困難な庭園です。でもなかなか良かったです。来た甲斐ありました。
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