住所:富山県黒部市若栗2774番地
アクセス:富山地鉄舌山駅〜徒歩
作庭・作者:回遊式庭園、城川久治
文化財:市指定名勝
この庭園は、明治・大正時代の若栗村の豪農西田収三(一八五四〜一九二五)家の離れの庭として造られたものである。これを昭和六年(一九三一)天真寺が西田家より屋敷ごと購入し、翌七年建物にふさわしい庭園とし現在に至っている。
回遊式庭園で、中央に池を掘り、巨岩・奇石の配置に妙を得、赤松中心に大小の樹木が植えられていて四季それぞれの趣がある。最初は松、桜のみの庭園であったが、後になっていろんな植物が植えられ現在のようになったといわれている。この庭園は、庭師城川久治(一八七六〜一九四四)が近江八景の趣を取り入れ、造園したものである。「庭叙」にそのことが述べられている。
また、庭園の象形の石は座禅石、象は仏様に帰依して庭園に入る人を見守っている。庭園に面した松桜閣は、初代富山県知事国重正文(一八四〇〜一九〇一)の住居であったものを西田収三が購入し、現在地に移築したもので、ここから見る庭園の眺めがすばらしい。
(黒部市HPより)
私的満足度「★」:市の名勝です。近江八景の趣はよく判りませんでした。
|