15新潟県 旧小澤家住宅 庭園



所在地:新潟市中央区上大川前通12番町2733番地
アクセス:JR新潟駅〜バス
形式・作庭:不詳
文化財:新潟市文化財

旧小澤家住宅は、江戸時代後期から新潟町で活躍していた商家・小澤家の店舗兼住宅です。平成14年に、小澤家から新潟市へ土地と建物が寄贈されました。そのため、新潟市教育委員会は平成18年8月24日、旧小澤家住宅の建造物7棟(主屋、新座敷、離れ座敷、道具蔵、家財蔵、蔵前及び渡り廊下、門及び東塀)と敷地を市文化財に指定しました。小澤家は、江戸時代後期には「小澤屋七助」と名乗り米穀商を営んでいました。

 明治時代の初めに当主は「七三郎」と改名し、回船経営に乗り出します。以後、運送・倉庫業、回米問屋、地主経営、石油商と様々な事業に進出し、新潟を代表する商家の一つとなりました。

また、歴代当主は新潟の政財界の要職で活躍しました。

 旧小澤家住宅は、かつての新潟町における町家の典型例であり、明治時代に成長した豪商の屋敷構えを構成する一連の施設が、ほぼそのまま残されています。
明治末期に、家財蔵・新座敷などの増築とあわせて築造されたと考えられる和風庭園です(作庭者は不詳)。石組みなどに伝統的な庭園手法が見られる一方で、芝を張って庭園を社交の場や生活の場として使おうとする当時としてはモダンな庭園形式の流行がうかがえます。

 植栽は、クロマツを中心にサツキ類を配しています。また、紀州石・御影石・佐渡赤玉石など、船によってもたらされた石材が数多くあります。京都の陶工・清水六兵衛作の陶製の灯籠も据えられています。各地から庭園材料を集めたこの庭園は、明治時代の豪商の暮らしぶりを今に伝えます。(北前船の時代館HPより)

私的満足度「★★★」:雨上がりの苔が非常に綺麗です。また石組も見事で期待を上回る庭園でした。


 

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