所在地:新潟市中央区上大川前通12番町2733番地 旧小澤家住宅は、江戸時代後期から新潟町で活躍していた商家・小澤家の店舗兼住宅です。平成14年に、小澤家から新潟市へ土地と建物が寄贈されました。そのため、新潟市教育委員会は平成18年8月24日、旧小澤家住宅の建造物7棟(主屋、新座敷、離れ座敷、道具蔵、家財蔵、蔵前及び渡り廊下、門及び東塀)と敷地を市文化財に指定しました。小澤家は、江戸時代後期には「小澤屋七助」と名乗り米穀商を営んでいました。 明治時代の初めに当主は「七三郎」と改名し、回船経営に乗り出します。以後、運送・倉庫業、回米問屋、地主経営、石油商と様々な事業に進出し、新潟を代表する商家の一つとなりました。 また、歴代当主は新潟の政財界の要職で活躍しました。 旧小澤家住宅は、かつての新潟町における町家の典型例であり、明治時代に成長した豪商の屋敷構えを構成する一連の施設が、ほぼそのまま残されています。 植栽は、クロマツを中心にサツキ類を配しています。また、紀州石・御影石・佐渡赤玉石など、船によってもたらされた石材が数多くあります。京都の陶工・清水六兵衛作の陶製の灯籠も据えられています。各地から庭園材料を集めたこの庭園は、明治時代の豪商の暮らしぶりを今に伝えます。(北前船の時代館HPより) |